テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
放課後
ソア
「……なんなの、あれ。」
“他の男と2人で話すな”
思い出すたび、
顔が熱くなる。
セナ
「完全に彼氏じゃん。」
ソア
「違うし!」
セナ
「でもソア嬉しそう。」
ソア
「……。」
否定できない。
その時。
女子
「きゃっ、ごめんなさい!」
廊下で女子が誰かにぶつかる。
視線の先には、
テオがいた。
女子
「テオくん大丈夫!?」
テオ
「平気。」
相変わらず人気者。
でも。
女子
「今日一緒に帰らない?」
テオ
「無理。」
女子
「えーなんで?」
テオは少しだけ視線を動かす。
その先にいたのは、
ソアだった。
テオ
「約束あるから。」
ソア
「……っ。」
女子たちがざわつく。
「え、誰と?」
「まさか…」
セナ
「ヒュ〜〜。」
ソア
「うるさい!!」
帰り道。
空は夕焼けで赤く染まっていた。
ソア
「……約束って何。」
テオ
「帰る約束。」
ソア
「してない。」
テオ
「今した。」
ソア
「勝手。」
テオは小さく笑う。
最近、
前より笑うようになった。
それが嬉しくて、
少し苦しい。
歩いていると、
急にテオが立ち止まった。
ソア
「?」
テオ
「動くな。」
ソア
「え?」
テオがそっと手を伸ばす。
指先が、
髪に触れた。
近い。
息止まる。
テオ
「……葉っぱ。」
ソア
「っ、びっくりした…。」
テオ
「何期待した。」
ソア
「してない!」
テオは楽しそうに笑う。
その瞬間。
ドクン
“もっと近づきたい。”
そう思ってしまった。