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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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少しして馬車が止まり、扉が開かれる。


「到着致しました、リース様、レルフィリア様」

「分かった、ありがとう」


馬車を降りてレリアをエスコートして庭を歩いて建物の中に入る。

ダンスホールへ行くと、令息、令嬢達が話をしていたり、料理を食べている。


今回の舞踏会は各家の令嬢、令息の親睦を深めると称して開かれたようだ。

確か、開いたのはシャルローゼ公爵家の主人、デイリン・シャルローゼだっけな。


多分、4家のハービルイス公爵、ルードルト公爵、アビュラル公爵の従者となる人間を確認したり、良い位の所に娘を売り込もうという魂胆なのだろう。


会場に入ると、公爵家だからなのか、あっという間に囲まれた。


「まあ、アビュラル公爵家のリース様よ!」

「まあ、なんて素敵な御方…」

「玉の輿…」


あれ、今ご令嬢の中に玉の輿とか言った人居た?


「婚約者はもうお決まりになって?」

「良かったら私とお話して貰えませんか…?」

「アビュラル様、このシャンパンとても美味しいですわよ!」

「アビュラル様の瞳、とても綺麗ですね!」


次から次へとご令嬢方が話しかけて来てきりが無いなあ(汗)


これが”モテ”と言うやつなのだろうか。

まあどうせ家柄目当てだろうけど()


チラッとレリアの方を見ると令息達の群れが出来ていた。


……僕の妹凄いな。

令息達の目が完全にハートになっている。

入ってすぐに令息らを虜にするだなんて流石はレリアだ。


でも本人は困っている様子なのでそろそろ助けないとだな。

人酔いされて体調を崩されたら、僕の気が持たない。


ご令嬢達から離れてレリアの方へ行くと次第に争っている声が聞こえる。


「だから僕がエスコートを!」

「貴様は引っ込んでいろ!アビュラル嬢、男爵家の男より伯爵家の私と……」

「いやいや、こんな低爵な者より侯爵家の俺こそがアビュラル嬢に相応しいのだ!」


……レリアも大変だな。うん、醜い争いだな。


「悪いけどレリアのファーストダンスは僕が予約してるから、勝手に取らないでくれる?」


睨んで令息達を見るとすぐに怯んで何処かへ行った。


さっきの勢いは何処へ行ったんだ?

急にしおらしくなって淑女か君らは。


そんな事をしてると音楽が流れ始めた。


__切り替えるか。

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