テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
3ヶ月で本気(マジ)になる恋。
🩷佐野勇斗
💛吉田仁人
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
第10話 夜風と、君と。
ライブが終わったあと。
楽屋に戻った勇斗と仁人は、
並んでソファに座っていた。
ライブの余韻が残る中、
仁人はスマホを見ながらあくびをする。
勇斗は少し考えて、
隣に座る仁人を見た。
🩷「ねえ、仁人。このあと予定ある?」
💛「んーん。ないけど?」
🩷「じゃあさ、さのじんカップルとして、夜デート行かね?」
💛「……え? 今から?笑」
🩷「うん笑」
💛「急すぎない?笑笑」
🩷「だって、今日来られなかった人もいるじゃん?」
🩷「俺らがデートしてるとこ見せたら、楽しんでもらえるかなって笑」
💛「……あー、なるほどね笑」
仁人は納得したように頷いた。
💛「いいよ。行こう笑」
🩷「よし、決まり!」
💛「どこ行くの?」
🩷「んー、コンビニ寄って、公園でも歩こうかなって」
💛「めっちゃ普通じゃん笑」
🩷「いいじゃん! そういうのが楽しいんでしょ?笑」
💛「まあ、そうだけど笑」
🩷「じゃ、行こ!」
勇斗は立ち上がると、
仁人の荷物も忘れずに手に取った。
💛「あ、自分で持てるよ?」
🩷「知ってる笑。はい」
💛「ありがと笑」
たったそれだけのやり取り。
それなのに勇斗は、
仁人が笑ってくれたことが嬉しかった。
駐車場に停めた車の中。
出発する前に、
仁人はスマホを取り出して、
自撮り棒にスマホをつけた。
💛「じゃあ、インスタライブ始めまーす」
配信を開始すると、
すぐにコメントが流れ始める。
『え!? さのじん!?!?』
『待って、今から何するの!?』
『二人とも今日もビジュいい😭』
💛「こんばんはー笑」
🩷「こんばんは!」
💛「今、彼氏と夜デート中でーす笑」
そう言って、
仁人は隣の勇斗を指さした。
そして、自分で言ったくせに笑い出す。
🩷「おい、何笑ってんだよ笑笑」
💛「いや、なんか……彼氏って笑笑」
🩷「なんだよそれ笑」
💛「だって、改めて言うとちょっと面白くない?笑」
🩷「……まあ、彼氏だけどね?笑」
💛「はいはい笑笑」
『ぎゃーーーーー!!』
『彼氏だけどね?????』
『勇斗くんの余裕やばい』
『仁人くん照れてるのかわいい😭』
🩷「ほら、もう行くよ笑」
💛「はーい笑」
仁人が配信画面を確認していると、
勇斗がふと声をかけた。
🩷「仁人、寒くない?」
💛「え? 大丈夫だよ笑」
🩷「ほんと? エアコン、寒くない?」
💛「大丈夫だって笑笑」
🩷「ならいいけど」
💛「……勇斗、さっきからめっちゃ心配してくるじゃん笑」
🩷「え? そう?」
💛「うん笑」
🩷「……まあ、仁人だからね笑」
💛「……はいはい笑笑」
仁人はいつもの調子で笑った。
勇斗も笑い返す。
けれど、心の中では。
――仁人だから、気になるんだよ。
そんな言葉は、
もちろん口には出さなかった。
車を走らせ、
二人は近くのコンビニに到着した。
駐車場に車を停めてから、
仁人が自撮り棒を持ち直す。
💛「ということで、コンビニに来ましたー笑」
🩷「何買おうか?」
💛「飲み物!」
🩷「うん。ちゃんと水分取らないとね」
💛「お母さん?笑」
🩷「え、なんでだよ!笑」
💛「いや、なんか心配性だから笑笑」
🩷「心配して何が悪いんだよー笑」
二人で笑いながら、
飲み物のコーナーへ向かう。
仁人がペットボトルを手に取ると、
勇斗は自分の分を選びながら声をかけた。
🩷「仁人、それでいいの?」
💛「うん、これがいい」
🩷「そっか」
勇斗はそれ以上何も言わず、
自分の飲み物を手に取った。
しばらくして、
仁人がアイスのケースの前で立ち止まる。
💛「あ、パピコある!」
🩷「好きだねー笑」
💛「だっておいしいじゃん笑」
🩷「じゃあ買おっか」
💛「え、いいの?」
🩷「うん。二人で食べよ」
💛「やった笑」
『パピコ!?!?』
『二人で半分こするの!?』
『さのじんの夜デート、需要しかない』
『勇斗くん、さらっと二人分買うの彼氏すぎ』
会計を済ませ、
二人はコンビニを出た。
車に戻って仁人が勇斗に自撮り棒を渡す。
仁人がペットボトルのキャップ
を開けようとするが、
少し固かったらしい。
💛「……あれ、固い笑」
🩷「開かない?」
💛「うん、ちょっと」
🩷「貸して」
勇斗はキャップを開けて、
仁人に返した。
🩷「はい」
💛「ありがと笑」
🩷「どういたしまして」
『さりげなく開けてあげるのやばい』
『こういうのがいいんだよ……』
『勇斗くん自然すぎる』
💛「じゃあ、公園行きますか!」
🩷「行こっか」
二人は飲み物を置き、
シートベルトを締め直した。
配信はいったん終了することにした。
運転中はスマホを操作せず、
二人は会話を楽しみながら
公園へ向かった。
公園の駐車場に到着。
車を停めてから、
仁人は再び配信を始めて、
勇斗に自撮り棒を渡した。
💛「お待たせしましたー!」
🩷「こんばんは、二回目笑」
『待ってました!!』
『公園デート!?!?』
『夜の公園でさのじんは反則』
二人はパピコを手に、
ゆっくりと公園の道を歩き始めた。
💛「はい、じゃあパピコ開けまーす」
🩷「いただきます」
💛「二個入りだからね笑」
🩷「わかってるって笑」
仁人が片方を勇斗に渡す。
何気ないこと。
いつもなら、
なんてことのないやり取り。
それなのに勇斗は、
隣を歩く仁人を見て、
胸の奥がじんわりと温かくなった。
同じアイスを食べて。
同じ夜風に吹かれて。
隣で楽しそうに笑っている。
ただ、それだけなのに。
🩷「……おいしいね」
💛「でしょ?笑」
仁人は嬉しそうに笑った。
その顔を見ているだけで、
勇斗まで笑顔になってしまう。
『二人でパピコ食べてるのかわいすぎ』
『夜風とパピコとさのじん……最高』
『勇斗くんずっと仁人くん見てない?笑』
『仁人くん本当に楽しそうでかわいい』
💛「あ、そうだ。今日のライブ見てくれた人もありがとう!」
🩷「ありがとう!」
💛「来られなかった人も、今日ちょっとでも楽しんでくれたら嬉しいです笑」
🩷「ね。俺らも楽しいし」
💛「うん笑」
仁人はそう言って、
またパピコを口に運んだ。
そのときだった。
小さな段差に気づかなかった仁人の足が、
ぐらりと傾く。
💛「わっ……!」
🩷「仁人っ!」
勇斗は反射的に手を伸ばし、
仁人の腕を支えた。
その拍子に、
勇斗の持っていたスマホの画面が
大きく揺れる。
景色がぶれて、
一瞬、何が起きたのかわからなくなる。
💛「……っ、びっくりした笑」
🩷「え、大丈夫!? ちょっと、足ひねってない?」
💛「大丈夫、大丈夫! つまずいただけだから笑」
🩷「ほんとに? 痛くない?」
💛「痛くないって笑笑」
🩷「……ほんと?」
💛「ほんとだってば笑」
勇斗は仁人の顔を
確かめるように見つめた。
本当に痛がっていない。
どこも怪我していない。
それがわかって、
ようやく小さく息を吐いた。
🩷「……よかった」
その声が、
思っていたよりもずっと真剣で。
仁人は少しだけ目を丸くした。
💛「……そんな心配しなくても大丈夫だよ笑」
🩷「だって、びっくりしたんだもん」
💛「ふふっ笑」
仁人は笑いながら、
勇斗の袖をちょん、とつまんだ。
💛「……また転んだら嫌だから笑」
🩷「……っ」
勇斗の思考が止まった。
袖をつままれている。
仁人が、自分の隣を歩いている。
当たり前みたいに、
自分を頼ってくれている。
それだけで、
どうしようもなく嬉しかった。
けれど、そんな気持ちは隠して。
🩷「……うん。気をつけて歩こうね笑」
💛「うん笑」
『え!?!? 何があった!?』
『画面めっちゃ揺れたけど大丈夫!?』
『仁人くん転んじゃった!?』
『勇斗くんの声めっちゃ心配してた……』
『大丈夫ならよかった😭』
『私たちなんて気にせずに夜デート楽しんでください🥹💗』
「勇斗、自撮り棒貸して〜」
コメントを読んだ仁人は、
自撮り棒を持ち直す。
💛「あ、心配してくれてありがとう笑」
🩷「本当に大丈夫だからね。もうちゃんと気をつけるので笑」
💛「俺が気をつけるんだよ笑笑」
🩷「あ、そっか笑」
二人は顔を見合わせて笑った。
💛「じゃあ、せっかくだし、もうちょっと楽しみますか笑」
🩷「……うん。楽しもっか笑」
そのあとも、
二人は公園の中をゆっくり歩いた。
特別な話をするわけでもなく。
ずっと手を繋いでいるわけでもなく。
ただ隣にいて、
たまに目が合って、
一緒に笑う。
それだけの時間が、
勇斗にはたまらなく愛おしかった。
仁人の袖をつまむ指が、
歩くたびに小さく揺れる。
――こんなに近くにいるのに。
本当の気持ちは、まだ伝えられない。
#さのじん
自分夢の中
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#山中柔太朗
Freesia
221
#さのじん
はえさん
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りちこ
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コメント
10件
初コメ失礼します! 主様の作品前のから読ませて頂いているんですけどもう最高すぎて語彙が死んでるんですよ これからも頑張ってください! ちなみに次からのコメントってタメ口でもいいですか?OKだったら主様もタメ口で大丈夫です!
初コメ失礼します ♪ 神作すぎて一気読みしちゃいました 😭😭💕 佐野さんに甘々な吉田さん本当に可愛すぎててやばいです 😖😖 フォロー失礼しまします !!
この前コメント送った者なんですけど、やっぱりさのじん尊いです〜!!😭仁人くんの少し甘えてる感がもう可愛すぎます! でも付き合ったら本当にこんなふうにしてそうw