テラーノベル
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あらすじ
朝は決まった時間に始まり、
通勤電車は混み、
昼には好みの店で食事をする。
ニュースでは大会結果や経済指標が流れ、
娯楽施設は賑わい、
動画や投稿には反応がつく。
それは疑う理由のない、
いつもの日常だった。
ただ、ごく稀に、
道順が微妙に合わない日があり、
記録に残るはずの名称が抜け落ち、
誰が作ったのか分からないものが、
当たり前のように存在している。
それらは不具合として扱われ、
修正され、
忘れられていく。
異常が起きても生活は止まらず、
危機は業務連絡に変換され、
翌朝には平常運転に戻る。
違和感を覚えた人も、
いつの間にかその感覚を失い、
再び日常へ溶け込む。
特別な出来事がなくても世界は回り続け、
終わらせる理由も、
立ち止まる理由も見つからない。
まるで現実と変わらない顔で、
世界は今日も続いている。
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