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#異世界転移
花月夜れん
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設楽理沙
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耀聖(ようせい)
269
耀聖(ようせい)
855
華奢に見えるわりに力があるので、私はそのまま抱きすくめられた。ベッドルームへあっという間に運び込まれ、そのまま押し倒された。
空調はすでに全自動で整えられていて、折り紙の2階みたいに灼熱の夏の暑さに晒された部屋とはまったく違って快適だった。なのでヒヤリとしたベッドの感覚が薄手のシャツワンピースを通じて伝わる。
これから、シチュボで聴いた月弥と美月のような情事が始まるの…?
ベッドに沈み込む私を見下ろす睦月くんの瞳は、優しさと、どうしようもない独占欲で揺れていた。
そっと指先が私の頬をなぞる。熱を帯びたその感触に、胸の奥がくすぐったくなる。
「触れてもいい?」
「で、でも、私っ……仕事終わったばかりで汗くさいっ……や、あっ……」
つ、と睦月君の指が首筋をなぞり、シャツワンピの一番上のボタンに手をかけた。「先生はいい匂いしかしない。だから大丈夫」
囁くような声に、私は真っ赤になってしまった。
「先生、いいよね?」
まっすぐに堂々と見つめられ、ついに私はこくりと頷いた。
それだけで、睦月くんの表情が少し緩む。大切なものに触れるような仕草で、私の髪をすくい、耳元に軽く口づけてくる。甘く熱い吐息が肌にかかり、自然と身体が跳ねる。
「かわいい」
低く呟いた睦月くんは、たまらない、というふうに私を抱きしめた。
シャツワンピースのボタンが、ひとつずつ丁寧に外されていく。指先が肌をなぞるたびに身体の芯から火が噴き出るように熱くなる。見られている、触れられている――そんな意識だけで頭が真っ白になってゆく。
私が睦月君と、こんな風に肌を重ねる時がくるなんて。
「先生の全部、俺だけに見せて」
震える声でそう言われ、私は恥ずかしさと嬉しさでぎゅっと彼の腕を掴んだ。睦月くんも緊張しているのだと思ったら、自分だけじゃないって安心する。
「よ、よろしくおねがいします……」
緊張で変なことを言ってしまった。でも、彼は笑ったりせず、ありがとう、と柔らかく微笑んでくれた。
ついにワンピースがベッドの下に滑り落ち、肌と肌の距離が近づく。下着越しでもわかる熱が私たちを繋いでいた。
「綺麗だよ……」
囁く声が震えている。触れたい、でも壊したくない、そんな葛藤が手に取るように伝わってきて、胸が締め付けられた。
睦月くんの手がそっと私の肩に触れる。ためらいがちに下着の肩紐を下ろしていく。露わになった肌に、今度は直接唇を落とした。
「っ……!」
私は生まれて初めて、女性としての歓喜の声を男性の前で上げた。こんな声が出るなんて、想像もしたことなかった。シチュボの中の美月は、愛する月弥の手によって、激しく淫らに乱されていたけれど、私もそうなるのかな――
コメント
1件
第18話(03)、読みました……!睦月くんの「触れてもいい?」からの流れ、もう優しさと独占欲のバランスが完璧で胸が締め付けられました。「先生の全部、俺だけに見せて」って声が震えてるところとか、お互い緊張しながらも大切に確かめ合ってる感じが本当に愛おしくて。思わず「よろしくお願いします」って言っちゃう主人公も可愛いし、それに笑わず「ありがとう」って返す睦月くんも最高でした。この距離感、これからどう動いていくのかすごく気になります。尊い時間をありがとうございます…!