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私たちが付き合い始めたのは、この中学校に入ってからの夏休み。花火大会で彩人に告られた。
正直、超嬉しかった。私だって彩人が気になってたから。
あの頃の彩人は今と正反対で、「自由が一番」と言うほどの彼氏だった。だけど、突然変わった。
「なんだよ、その服!」
デートの待ち合わせの時。彼に怒鳴られた。
「っ・・・!!」
涙が込み上げてきた。だって、あんな優しい彼がそんな悪魔みたいな顔して、怒るんだもの。
「ど、どこがおかしいの?」
なんとか笑顔で言ったが、彼の悪魔の顔は元に戻らず。
「ミニスカじゃねーか!色気ムンムンで恥ずかしいと思わないか!?」
「そ、そんだけ?」
「そんだけだと?一大事だろ!?肩出しだし、靴下は履かずサンダル?」
「お、おしゃれしただけじゃん・・・」
この人ために私はいろんな服屋さんに行って服を買ったのに、そんな言われるの?
「もういい。帰る。」
「おい!まだなんもしてないだろ!?服のチェックだけで帰るなよ!」
そんなの無視して家へ走った。
いや・・・あの時は、たまたまでしょ。彩人がそんな凶変するはずないじゃない。そうよ。明日いけばまた元通りになるはずよ。
そんなふうに信じた私が馬鹿だった。
学校に来ても、「昨日、なんで帰ったんだ?」って怒られて。彼は、優しい彩人から束縛な彩人に変わったのよ_!!