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虐殺編♯1【死戻】
1963年(昭和38年)
5月1日
私は、アルトに…殺された。
正直まだ体が、ヒリヒリする。
まだ暴力を振るわれていないはずなのに…
そのはずなのに…
痛い!
「…学校…か…」
思わず、憂鬱になりそうだ。
また殺される。
でも、私が100悪い、それは…わかってる!
母親の声で起きる。
「早く降りてきなさーい!!朝ごはん出来たわよ!」
私は、起き上がり、布団から出た。
「…おはよう…」
そういえば、眠い。
朝だ…
朝の光が、やけに眩しい。
今年の温度は、35℃
暑いし、太陽もギラギラ光っている。
だから、いつもより眩しいのだろう。
「母さん…扇風機つけていい?」
お母さんが、食器を並べる。
食器を並べ終わり、お母さんがこっちを向く。
「いいわよ〜つけて、それにしても…35℃なんておかしいわよね、まだ梅雨にも入ってないのに…」
確かに、おかしい。
普通そんな温度、梅雨が終わり夏になってからだ。
「そうだね…じゃ、いただきます!」
お箸を持ち、卵焼きに向かわせた。
そして、掴み。
口に運ぶ。
いつもお母さんのご飯は、美味しい。
幸せだ。
この味で、お米3杯は、いけそう。
「美味しいね、お母さん…」
次は、漬物に箸を伸ばした。
「当たり前でしょ、お母さんは、調理師免許もってるんだから!料理はバッチリよ!」
そう、私のお母さんは、調理師免許を持っている。
料理に関しては、物凄く誇れる。
勿論それ以外も誇れる。
そう、心で思いながら、私は、漬物のたくわんを、口の中に放り込む。
そして急いで、米をかけこむ。
口の中のモノが無くなり。
箸を置く。
「ごちそうさまでした!!」
お母さんが、良かったわwといい。
私も笑い…そして、玄関に向かい。
「じゃあ、いってきます!」
私は、笑顔で手を振り、ドアをガチャリと開け、ガタンと閉めた。
「いってらっしゃい」
母親のその声が聞こえ。
やっと、学校へ走り出す。
走っている最中…
私は、朝の考え事を思い出した。
「アルト…私は、あんたに…伝えなきゃ…」
謝っても、殺される未来が見える。
「ちゃんと、許されなくても、謝らなくちゃ…私は、本当に酷いことを…した…」
少し涙がこぼれた。
でも、心を立て直す。
「泣いてちゃいられない!考えなきゃ!…許されなくても!! 」
許されない。
自分の罪を改めて、思う。
本当に、酷すぎる。
謝るだけじゃ足りないくらい、酷いことをした。
しっかり前を向いて、下を向かず、歩く。
まだ、転校生は、来ないが、今のうちに覚悟を決めなくては…
次回
虐殺編♯2【殺人の血】
#バトル
すぺーす
72
羽海汐遠
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#精神病院
コメント
1件
「死戻」というタイトルからして、もう覚悟が違うなって思いました。冒頭の「アルトに♡♡♡れた」という一文が衝撃的で、そこから日常の朝食シーンに切り替わる構成が巧い。母親との何気ない会話が逆に、これから訪れる恐怖を際立たせています。35℃の異様な暑さも、何かが狂っている世界のサインとして効いてる。自分は100%悪いと認めながらも「謝っても♡♡♡れる」と分かっている苦しみ、その中でそれでも謝ろうと決意する意志の強さに、胸を打たれました。次回の「覚悟」、どういう形で現れるのか…本当に気になります。