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第二章

今日は悠一が櫻井百合香に告白する日だ、櫻井百合香と言えば成績も普通、運動神経も普通で別にそれと言った特別なことはない。1つあるとすれば芯を強く持ってると言ったところだろうか、周りに流されず自分の意思を持ち続ける優しくて評判の良い女の子だ。

顔もまあまあ美人だ。

そんな事を考えていると、悠一が前を歩いている。ちょっとからかってやろう。

「やっぱり振られたのか〜?悠一?」悠一からの告白okしない女子なんてあまりいないのは分かっているが振られた可能性を信じて聞いてみた。

「悠一?」しかし、悠一はから返事がない。

「悠一!」少し大きな声で言った。

「和馬!?」悠一がほんとにびっくりしていた。こんな悠一の顔は見た事ないレベルに驚いていた。

こんなに呼んでも気づかないってなんか合ったのか!?もしかして振られたのか?

「悠一、告白どうだった?」ちょっと控えめに言った。

「振られちゃった」あまりにも悠一がケロっと言いすぎて頭の理解が一瞬追いつかなかった。

「な、何で?」すると悠一は難しい顔をして唸っていた。

「やっぱり何でもない」と俺は前言撤回した。

何とか話題を変えようと思ったが、一番最初に思い浮かんだのが、櫻井百合香が俺の上の階に引っ越して来た事だ。最初挨拶にきた時、礼儀のある子だなーと思った。

しかも前の住民と違って、夜とか休日の日中足音がしなくて快適だ。

確か、櫻井百合香の隣は義十だった気がする。

悠一はもともと実家暮らしだからな、確かお父さんは政治家かなんかやってるらしい。

悠一は関わりやすく良い奴だ。

「そうだ!悠一、今日1杯どうだ?」慰めてやろう。

きっとこいつが失恋することなんてほほないんだから。



「いらっしゃいませ!」店主の声が店に響き渡る。

俺は2を手で作り店主の見えやすい位置まで上げた。するとスタッフさんが、席に案内してくれた。

「すいませーん」いつもより声を少し張り上げてスタッフさんを呼んだ、すると席を案内してくれたスタッフさんが駆け足でこっちに来てくれた。

席の前に着くとポケットからメモとペンを取り出して注文を受ける準備をした。

「生2つと枝豆と砂肝と唐揚げ1つずつで」悠一がいつもと同じメニューを頼んだ。

スタッフさんが、以上で?といつものセリフを言いカウンターの方に帰って行った。

少し落ち着いたかと思うと、悠一の携帯が鳴っていた。誰だろうと思いスマホの画面に目を少しすべらせると、その相手は何と櫻井百合香だった。

悠一も驚いた様子で電話を持ちお店の外に出て行った。告白を断った事を後悔してやっぱりokするという電話だろうか、そんな事を考えていると枝豆と生ビールが運ばれて来てしまった。


あれから10分くらい経っただろうか、そろそろ飽きて来てしまった。

すると悠ーが席に向かって来ているのが見えた。

悠一が席につき俺が声をかけようとしたら、

「明日、空いてるか?」悠ーに急に言われた。

「ま、まぁ空いてるけど…」俺は不思議な顔をして、

「いったいどんな案件だったんだ?」そう聞くと悠一は少し嫌な顔をしてから、

「実は櫻井から相談を受けたんだ、和馬の隣のアパートで殺人事件があったのは知ってるだろ?」

「もちろん知ってる」悠一は一体何を考えているのかと思いながら悠ーの話を聞くことにした。

「実は殺害された被害者と櫻井が仲が良かったらしい。しかも殺害された1日前の午後12時ぐらいに部屋に男の人がいるのを櫻井は目撃しているんだ。」

「目撃?どうやって?」そう悠ーに聞くと悠ーが論外という目で見て来た。そして、悠ーはため息をついて、

「被害者が殺されたのは2階の、隣のアパートの端の部屋だ、そして櫻井の部屋も2階のアパ一トの端の部屋だ。」そう言われた瞬間いままで悠一が言いたいことが理解できた。

「窓から見えたのか!」俺は、分かったのが嬉しくてつい少し大きな声を出してしまった。

「そうだ、でもまだ問題がある。実は被害者の死亡推定時刻は1月3日の午後2時~午後5時なんだが、櫻井に回覧板を渡しに被害者が午後3時くらいに櫻井の家に来たんだ。」悠ーはぴりぴりとした目を向けて来た。真剣ということがよく伝わってくる。

「そうなると死亡推定時刻が午後3時~午後5時に縮まるんだ。」悠ーは1度息を吸って、また話を始めた。

「明日、櫻井が被害者の部屋に入れて貰えることになった。だから俺達に同行して犯人を見つけてほしいと頼まれた。まだ死体発見から2日しか経ってない多分部屋の状態も良いと思う。だから明日一緒に同行してくれないか?」

悠ーはそう言って手をあわせお願いのポーズをして来た。正直明日は暇だったから明日同行することを許可した。すると悠一は喜んで、

「これ!明日事情聴取する人達の一覧と部屋の配置!櫻井が送ってくれた!」

悠ーがスマホの画面を差し出して来たから、悠一に俺のスマホに送ってと頼んだ。



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