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【主視点】
今日はn徹目で保健委員会or5&6年生と逃走中をやってマース。学園外の裏×いくつか分からん山まで遊びに来ちゃったよ♡⌒(´>ω∂`)テヘペロ
『たぬしぃぃいいいい!!!』
「たぬきぃぃいでありますぅぅう!!」
「なんやて!?野良たぬき何処やァァァアア!!アライグマでもええから!!!」
「おそらくな1発芸。人生で一度はやってみたかった事。やまびこさーん 」
「1発芸?ならば僕だって負けないよ!おいろけ奥義、秘術・愛欲の園!』
「アウトであります!!!それただエロ本撒いただけ!!!!」
『腐った者の欲にまみれたこの愛欲の園では本能に抗うことが出来ず為す術などない!』
「大人組がそんなアホなものにかかる訳が……え、先輩?」
「どんなにいい大人だってトイレに行くしエロ本も読む。お前らは世の中の大人に夢を持ちすぎてる。大人だってお父さんだって人類であり、人間だ。こういうこともあるんよ」
「言い訳が下手でありますよ。鎌さんはガン見しないで!」
「何言ってるんですか?これは百合ではなく薔薇だから見てるだけです。この本が薔薇なのが悪いのですよ」
「大人の言い訳が酷い!……?なんでありますか?この紙は…《ふたりだーからー?》」
『とびらあーけーてーーー!』
「なんでありますか!?」
『飛び出せーるーのーー』
「今!?」
『今!!』
「もう?!」
『もう!!ふたりだーかーらー★』
「おかしなことを言ってもいい?」
『そういうの大好きだ!!』
「何やってるのでありますか」
『……そうやって人の純情を弄ぶのは良くないと思います』
「お前が言うな愛欲の園。」
『あら?褒められちゃった♡そんなこと言ってもありがとうしか出てこないよ♡出す気ないけど。』
「出す気ないんかい」
「…戦闘音がするのであります」
『…ほんとだ。徹夜中に悪いけどシリアルの牛乳抜いてシリアスに移行して』
「「「了解」」」
【純視点】
木を伝ってやや暫く行った先では思った通りの景色が広がっていた。あちらに一つこちらに一つと立ち上がるのは刃物がぶつかった時に発生する火花。歯を擦り合わせたような音の中で肉の塊が倒れる音がする。その景色を木々の隙間からじいと見つめていると、先ほどの墨染の衣装の人と同じ装束を纏う者たちが劣勢と察した。というか、四種類くらいの装束の者たちが寄ってたかってその人たちを袋だたきにしてる感じ? でも彼らは強いのか、辺りに倒れているのは劣勢な彼らじゃない者たちばかり。
そして、これが大事なこと。全員の装束に一ミリも見覚えがない。自分が知り得る中では忍術学園の者が居ない以外に情報がないけども、主殿は劣勢の方を注意深く観察してるから恐らくはこの世界で知り合った忍者?と思われる。装束を纏う、どこの誰ともわからんやつら複数名が、どこともわからない場所で命の取り合いをしている構図。
考えているうちに墨染装束…主殿が観察してる方の一人が「ぎゃ」と小さな悲鳴を上げて倒れた。どうやら死角からの攻撃を体のどこかに喰らったらしい。加えて、打ち所が悪かったのかそのまま地面に崩れ落ちた。即死ではないみたいだけど足手まといになるのは確かだろう。
「っ!」
それを感知してか墨染の一人が瞬時に身を翻した。一番背の高い男。彼は見事な体捌きでぬるりと位置を変えたかと思ったら、倒れた一人に向かっていた追撃を手元のクナイで全て弾いてみせた。弾いた時に微かに散った火花で見えた顔は、左目を覆っていた。なんだったら頭巾で耳も覆っていた。あれだけ体を隠していてあの感知と動きができるのは相当な凄腕だと思う。
「雑渡さん!」
かばわれた忍が叫んだ。ザットさん。察するに「ザット」が名字が名前だろう。
「立て!」
ザットさんは短く叫んだ。そりゃ、この劣勢じゃあ一人欠けただけで戦況はひっくり返るだろうからね。足手まといや守らねばならない人を増やす余裕はない。
それに応えて攻撃を受けた人が立ち上がろうとする。けれど、力を入れた瞬間、そいつはぐらりと体をかしがせてそのまま倒れた。目を凝らせば口の端から唾液を零している。即効性の痺れ薬か最悪毒薬が武器に塗ってあったってところだな。
普通、こういう包囲戦で武器に毒を塗ることはない。何故か。理由は簡単、同士討ちの危険性が高く、またそれをした時に味方側への損害が大きすぎるからだ。だから毒を使うのは基本味方がいなくて単独で事を為す必要がある場合となる。でも、何事にも例外はある。例えば、同士討ち覚悟の上でどうしても倒したい敵がいる場合、とか。
どうやら包囲して袋叩きしている側はそれだったらしい。はっはぁ! と声が上がった。
「タソガレドキ忍者隊も年貢の納め時だぁ! 畳みかけろォ!」
「させないよ」
上がった声にすぐさまザットさんが肉薄しその首筋にクナイを埋める。威勢の良い声の次に死に際の息を吐くとは思わなかっただろう、思う前にそれは人から肉になった。でも、そうするべき相手は「タソガレドキ」忍者隊には多すぎる。
これまでで自分の中での確定したのは3つ
1つ、主殿がタソガレドキ忍者隊と知り合いの可能性。これは確定の中でもほぼ予想に過ぎない
1つ、タソガレドキ忍者隊は強い。自分達には及ばないけども。
1つ、タソガレドキ忍者隊のザットさんは優しく、恐らく忍者隊の中でも強い。
「・・-・・ ・・ ・・- ---・- -・--・ ・・-- ・-・-- ・・ --・-- --・ -・・- ---・- ・-・・ 」
自分はそっとモールス信号を使った。そうしたら驚いたことにザットさんの意識が一瞬こちらを向いたのを感じた。どうやら自分達の存在を察しているらしい。
『初代(敵の注意を引け)』
地面に降り、印を結ぶ。
「土遁・裂土転掌」
この術は状況によっちゃ喰らう方がアホまであるわかりやす~い術。まあ死角から放ったら結構成功率高いけど。忍者っつったらこんな感じだよね〜みたいな人選で自分が呼ばれたのは納得できないけど!
チャクラ…生命力で誘導し、亀裂の位置をタソガレドキ忍者隊の足場以外に指定する。そのまま一気に地面を割ってやれば、多少の悲鳴とともに忍たちの足場が崩れて隙ができる。そのタイミングで1番手練のザットさんが指揮を執って逃れる。
と、自分や先輩、主殿、鎌さんは予想していたのだけれども。予想は外れた。変な方向に。
「ぎゃあああああ!?」
「地面が、割れ、地震だぁ!?」
「足がっ……! 助けてくれぇ!」
「クソ! よりにもよってこんな時に!」
思ったよりも随分悲鳴と動揺が大きかった。
大袈裟なくらいのリアクション。なんだったらタソガレドキ忍者隊の方にも動揺が走っていた。ザットさんがこっちを凝視しているのを感じる。
「あれぇ……?」
そりゃ、死角からくらったらびっくりするし足場崩れて体勢崩して攻撃の手は止むだろう。でも、作れるのはあくまで隙だ。決まり手になるような術じゃない。自分達の想定とは違うタイプの忍者だったら土下座しないとかなぁ?
「こっちや!」
先輩が大声で呼びかけた
一拍の迷い。その後に彼は頷いて背後を振り返り、唾液どころか泡を吹く男を瞬時に肩に抱えて立ち上がった。周りの同じ装束の者たちに合図を出し、一斉にこちらに跳んできた。かろうじて着地に耐えられる程度の地面を池の石を飛び渡るようにして渡り、ぎゃあぎゃあとやかましい包囲網を抜けてくる。木の中に飛び込んだ彼らを迎えると、ザットが主殿をじいと見つめてきて言った。
「なんでここに天女達が?」
『それは今、関係ないよね?』
「クソ二代目。今はんな話ええねん。」
「そうなのであります。愛欲の園殿」
『なっ!妄想も愛もR18も自由でしょ。僕はいつでも大歓迎』
「流石は薔薇派の主様…今度鞭探して来ます」
「やめろ変態共」
あの揺れに巻き込まれなかった追ってが沢山来た。これは困った…
『雑渡昆奈門さん。この追っ手は殺しても良くて?』
「いいけど…」
『初代、三代目、四代目。狩の時間だよ。楽しく殺ろう。僕らの忍道は?』
「「「『当たって弾けろ砕けろ崩れろ』」」」
『それで死んだらその程度。タソガレドキ忍者隊に傷つけないよう。さぁ、逝ってらっしゃい』
「「「逝って来ます!」」」