テラーノベル
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『世界一幸福な国』の俺と、『愛の国』の僕が出会い、恋に落ちるお話…
🇫🇮 ♂ 186cm 俺 ツンデレ 不器用 文字表記→芬
🇫🇷 ♂ 174cm 僕 ロマンチスト 天然 文字表記→仏
【白夜のシャンソン】
芬視点
国際会議にて…
🇺🇳「これで、今回の国際会議を終わります。」
その言葉を合図に会議室の出口にぞろぞろと国達が群がる。
露「おい、フィンランド、ウォッカくれよ」
隣に座る、俺より身長が少し高いロシアが、足を机の上に放り投げ、
気だるそうに話しかける。俺はコイツが、大嫌いだ。
芬「あ゙?今さっきの会議で3本ぐらい飲んでただろ。ていうか、国際会議にウォッカ持ってくんなよ」
露「チッ(舌打ち)」
仏「ケンカは、やめな〜?ていうか、会議中にどっちもウォッカ飲まないで?」
露「…うっせぇ」
芬「……」
いつも、北欧のメンバーとしか喋ったことがない俺は、初めて見る相手に、首を傾げた。
誰だっけ、コイツ。欧州の…確か…フランス?
露「てか、珍しいな、お前がイギリスや日本以外で話しかけるのは?」
ロシアがフランスを馬鹿にしたように、嘲笑った。
仏「うるさいな、僕のことコミュ障だと思ってるの?」
芬(ウォッカ飲み干したし、帰るか…)
露「オレはそう思ってる」
ガタッ(椅子から立ち上がる)
芬「……(スタスタ)」
仏「あ、!待って!!」
後ろから聞こえる呼びかけに、振り返る。
芬「何、?」
仏「え、えっと、君は、フィンランドだよね…?」
芬「そうだけど、何の用?」
仏「え、あ、ブルーベリーパイを作ろうと思って…一緒に作ってくれない…?僕、料理が下手で…あはは…」
芬「……じゃ、条件な?」
仏「え?」
まるで、蛇に睨まれた蛙…みたいな顔して、ポカンとフランスは口を開けた。
芬「別に悪くない条件だと思うが…」
芬「しばらく、『お前んちに泊まらせてくれ』」
仏・露「「…は?」」
芬「最近、飲み過ぎで泥酔してて暴れてたら北欧の奴らに追い出されて、しばらくホームレスだったわけ。」
露「なのによく、ウォッカだけ国際会議に持ってきたな」
芬「黙れ、お前だって何度か家を追い出されてただろ」
露「知ーらね」
仏「…」
続く
素晴らしい題名を考えてくださった、『にま』さん、ありがとうございます!!
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次回、『雲隠れしてる貴方の優しさ』。芬の隠れた優しさ満載の回です!!うちのツンデレな芬を存分に可愛がってあげましょう!!