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ーある日、深夜3時にて


💛side



僕は、感じてることがある。

それは、2人を信じれなくなった事。

どうしても、気を遣わせているなと思ってしまい、話すのが少しぎこちなくなる。


果たして、2人は僕のこと、どう思っているのか?


好きでもなければ、嫌いでもない。


そんな曖昧な感じなんだろうなぁ。笑


だったら、どちらかにすれば良いのに…


あぁ、苦しい。


僕はこれからどうやって接して行けば良いの?


どうすれば、好きか嫌いのどちらかに出来るの…?


…答えは簡単。


嫌われるように接すればいいだけ。


多分、2人は僕の事なんか好きになってくれない。


好きじゃないから、気を遣わせているんでしょ、きっと。


だったら、嫌われるように接すればいいじゃん。


そう決まれば、行動するのは早かった。


ー翌日、レコ室にて

「……」

❤️「〜〜でさ〜」

💙「〜!〜〜〜?」

❤️「そうそう、その〜〜」

嫌われるようにする方法の一つ目。

それは、『2人の会話に入らないこと。』

前までは、入って一緒に笑ったり、話したりもした。

だけど、その行為が2人に苦労をかけるなら、会話に入らないほうがいい。

僕は静かに、スマホを見ていた。

数分スマホを見ていたが、すぐ飽きたので2人の様子を見る。

…2人はまだ話してる。

正直、ここの場にいてもいいのかな…?

きっと、ダメだろうな。

その場に居づらくなった僕は、別室に向かおうと、部屋を出た。

廊下はひんやりとしていた。

そこで、頭が冷静になる。

「…2人が話してるのを見てるの、今思えばメンタル強いな笑」

「話しかけられると期待してた僕、馬鹿かもね…笑」

自分を責めながら、ある部屋の前についた。

その部屋のドアを開ける。

そこは、準備室だった。

部屋に入り、ドアを閉める。

そして、部屋の隅の方に移動した。

「ゔぅ……」

何故、部屋を移動したか。

それは、泣く姿を見られたくないから。

あの2人には、絶対見せない。

だって、見せたら気を遣わせるでしょ?

そんな大変なこと、もうさせたくないからさ。

だから、こうして隠れて泣いてる。

「グスッ、…ッハッ…ハァッ、」

今頃、2人は楽しく話しているのかな。

僕が出ていたことも知らないまま、楽しんでいるのかな。

だったら、戻るの気まずいなぁ。笑

「あ〜…」

「いなく、なりたいな…」

ここに来た意味がなくなってしまうが、2人にとっては都合がいいんだろうね。

ちょうど、僕がいなくても良い会議だし。

…じゃあ、帰ろ。

2人は止めるかな?

…ううん、きっと止めない。

それよりも『いなくなって嬉しい』って喜ぶんじゃないかな?

そうと決まれば、早く荷物を持って帰ろう。

帰るため、荷物を取りに準備室から出る。

向かう先は、2人がいる会議室。

大丈夫。すぐ荷物を取って帰ればいいんだから。

そう考えていると、会議室の前まで来た。

ふぅ…と息をつき、会議室を開ける。


ガチャッ


❤️「あ、ryokちゃん戻ってきた!」

💙「もう、20分も戻ってこないから心配したよ!」

「あはは、ごめん…」

💙「体調悪いとかじゃn……」

💙「…?」

「…?どうしたの、wki?」

💙「ryokちゃん…目が赤いけど、泣いてたの…?」

「え…?」


やばいどうしよう。

泣いてたことバレたら心配かけちゃう。

気を遣わせちゃう。

あんなに、気を遣わせないようにしてるのに、結局遣わせちゃう。

こんな僕、僕らしくない。

気遣わせないように、理由を考えないと。

でも、なんて言えば気を遣わせないの?

花粉症だから?

目にゴミが入って、泣いてたから?

なんて、なんて言えばいいの?


「ぁ、…ハッ、ハァッ…」

「…カヒュッ、ハァッハァッケホッ、ゴホッ、」

❤️「…!ryokちゃん!」

「ゴホッゴホッ、ヒュッ…ハァッ」

❤️「深呼吸しよ、ね?」

💙「!ryokちゃんごめん、言いたくなかったよね…」

理由を考えていたら、過呼吸になってしまった。

気づいた2人には左右から背中を摩ってくれている。

せっかく気を遣わせないように考えたのに。

結局遣わせてるじゃん、僕。

矛盾していて、とても嫌になる。

…罰が必要だよね?

そう考え、自分の手で首を絞める。

❤️・💙「ryokちゃん!?」

💙「ダメ…!苦しいけど、さらに苦しくなるよ…!」

❤️「ッ息止めちゃったら、死んじゃうよッ…!」

突然、首を絞めたからかな。

2人は僕の手を首から離そうとしている。


止めないで。

これは、僕自身の罰。

僕がしなかったら、誰がするの?

誰もしないでしょ?

だから、僕がやらなきゃ。


「ヒュッ、ハッ…ぁ…」


意識がぼーっとしてきた。

そろそろ寝れるかな。

…おやすみ、2人とも。

声は出なかったが、口の動きで2人に知らせた後、僕は目を瞑った。


💙side


「ryokちゃん!!ryokちゃん!!」

自分で首を絞めるryokちゃんを止めようと、手を剥がそうとしたが、意識を失ってしまった。

❤️「はい、○○ビルの○○階で…」

mtkは救急車を呼んでいるため、電話をしている。

意識を失う前にryokちゃんは口パクで何かを伝えた。

だが、分からなかった。

「…何を言ったんだろ…」

何を言ったか考えている内に、救急隊員の人たちが来てryokちゃんは病院に連れて行かれた。

一緒の救急車に俺たちは乗って、病院へ向かった。



ー病院に着き


医者からの説明を聞いた後、俺たちはryokちゃんの病室に向かった。

大事を取り、1日だけ面会は禁止されている。

「……」

❤️「ryokちゃん…大丈夫かな…」

「わから、ない…」

隣で心配してるmtkを見る。

心配で泣きそうな程、悲しい顔をしていた。


…これは、僕のせいだ。

あそこで『泣いている』と指摘しなかったら、話してくれたはず。

いや、ryokちゃんの事だから話してくれないかもしれない。

どちらにせよ、自分を苦しめるきっかけを作ったのは俺。

こうして、ryokちゃんは病院で治療をしている。

…この償いはしないと。


❤️「……!」

❤️「…ki!…wki!」

「っ、どうしたの?」

❤️「看護師さんから『そろそろ面会の時間は終わり』と言われたから出るよ…?」

「分かった。」

❤️「……」

mtkの感は鋭い。

だから、覚悟をした俺に気づかれたくなかった。

だから、先に歩き出した。

後ろの方で、mtkが考えているのを感じた。

恐らく『wkiのせいじゃないよ』というはず。

でも、きっかけを作ったのは俺。

…責任はしっかり取らないと。

そう考えながら、俺は歩いていった。

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