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とある廃墟にある、小さな古ぼけた傷だらけ日記。
それは、凄腕の職人が作った、失敗作の日記。
それは、職人が想いを込めたただ一つの日記。
それは、誰にとって大事な記憶を写す、不思議な日記。
それは、全ての記憶を写し終えた時、作り手の想いが描き出されるという。
「でも、この日記を最後まで見た人は、みんなその年のクリスマスに変死したらしいね。
巷では呪いだとか言われてるらしいよ。僕は信じないけど。」
一人の青年が、ぽつりとそう言った。
…そして、それは少しでも読んでしまったらその人の”一番大事な記憶”が無くなってしまうという。