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「これは…銃?」
「はい、AK?というライフルを
参考にしました」
…
「治くん、恐らくこれは影では無い」
「え?」
「これは液体だ、影なら触れないはず」
「.,.そうだな、撃ってみてくれないか?」
「分かりました」
そう言って、治は壁に向かって発砲した
ドドドドドドドド!
「ちょっ、音でかい!」
「まぁ、銃ですからね」
「ここから離れよう、早く!」
…
「ここまで来れば、バレないでしょ!
さぁ、帰ろう、治…くん?」
鰄郎が振り返りながら言ったが、そこには
治の姿が見当たらない
「なんだ?ちゃんと着いてきていたぞ、」
鰄郎は、顔を真っ青にした
「柳か!!」
「はぁ、はぁ、鰄郎さん、ここまで来れば
もう大丈夫でしょう…?あれ?」
誰もいない
シュドッ…
小さい何かが、俺の手の甲を貫通した
「ぐぁっ!!!」
俺は、手の甲を抑えてしゃがみ込んだ
「会うのはあれ以来だな、治」
「…お前は…」
「今度は逃がさん」
すぐそこに、坂田がいた
すると、前のように懐から銃を取り出した
「油断するなよ」
俺は、黒い液体をライフルに変えた
「返り討ちだ」
坂田は、冷や汗がぶわっと吹き出る感覚
に襲われた
「まじかっ!!?」
ズダダダダダダダダ…
「ぐぅっ!」
坂田は、2発貰ったが、即座に
建物の裏に隠れた
「やべぇな」
だが、坂田も負けていない
治は、銃を構えて坂田に迫っていた
「ぶっ倒れろ」
坂田は、手だけを出し、能力を
発動させた
シュッ!!
坂田は、螺旋針を治の膝に突き刺し、
歩くのを困難にさせようしたが
カキンッ!
硬質化した黒い液体に、防がれてしまった
「ウソだろ…」
そしてついに、治の銃が坂田を捉えた
「計画ぶっ壊しやがって」
ドドドン…
その3発は、坂田にとってほぼ致命傷
であった
「がはっ!」
(まずい、まずすぎるぞ、腹を撃ち抜かれた
…!)
シュドドドッ…
坂田は、反撃をした、
「ぐっ…」
治の肩に一発、腕に2発だ
「柳ィ!!戻せ!!」
治は、いきなり意識を失った
おー….おさ…く…
何か、声が聞こえる
聞き覚えのある声だ
「治くん、大丈夫かい?怪我をしてる
、早く病院に行こう」
治は、冷静だった
「いや、いいです」
鰄郎は察した
「分かった、限界が来たら言ってね」
今、治は表面上冷静を装っているが、
本当は怒り狂っていることを
その日、鰄郎はとある別の事件について
調査していた
その事件の名称は「札幌内親猟奇事件」
2015年、札幌市東区で
一人の女性によって、ある一軒家で
人が死んでいることが判明した
その遺体の状況は見るに堪えない無惨さで、
バラバラな死体だったという
犯人は捕まっておらず、恐らく犯人は
高校生だと思われる
鰄郎がこれを調べる理由に、治の
能力の存在が関係していた
能力を与えられるものは、人生最悪の
人間である、
今の治の年齢は24歳、その治の年齢を
その事件当時までに遡らせると高校生
くらいの年齢になる
鰄郎が治の顔を、初めて見た
瞬間からその考えが巡っていた
そしてやっと今日、本格的な調査に
入るのだ
一ヶ月後…
治は、冷静な判断ができないでいた
「あいつは殺す」
何故か、人を殺そうと企む自分に
おかしい感覚はなかった
それより、自分をこんな目に合わせた
坂田が憎くて仕方がなかった
治は、その頃には完全に能力の
使い方を理解していた
治は、人気のないあの路上にいた
じっとしていると、後ろから螺旋針
が飛んできた
何百kmの速度もあるその針を、治は
避けた
「なっ!」
確実に仕留められると確信していた坂田は
隙を作ってしまった
治は思いっきり振り返ると、
黒い液体を改造させて作った刀を
坂田に向けてぶん投げた
「クッソ!」
坂田はそれを螺旋針で弾いた
だが、下に転がる手榴弾の存在には
気づかなかった
ズドッ!!
大きな炎が舞い上がった、が
治は容赦なく銃を打ち込んだ
ダン…ダン…ダン…!
治の重拳銃から重い音が鳴った
巨大な薬莢が排出される
「!!」
治は、とんでもない殺気を後ろから
感じた
「成長したなァ、ま、俺には勝てねぇけど」
ドドドドドドッ!
治の肩、足、手のひらに2つづつ
螺旋針が突き刺さった
「くっ!」
治は、自身の能力の弱点に気づいていた、
・変形させた物は30分以内に消費しないと、
消失、あるいはその変形させたものの効果が
強制的に発動する。
・変形させた後、複製、又は再度変形
させるには、30秒のクールタイムがある
・変形させるには、対象の構造、形を
ある程度知る必要がある
だが、治はそれをも承知のうちで
計画を立てていた
「もうそろそろ、30分か…」
治は、突然人気の多い交差点へと
走り出した
「は!?てめぇ!どこ行」
ドッッッッ…….
いきなり、坂田の真下で大爆発が発生
した
割と大きいビルが吹き飛んだ
「…見誤るなよ、坂田」
治は、爆発後の煙を背に笑った