TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
シェアするシェアする
報告する

1つ、みこは心残りにしていることがあった。


「どうしてみこのこと指名したの?」

「アホの子っぽそうで面白そうだったからかな~……。後アホ毛とか。」


予想外の返答に少し動揺したが、馬鹿にされていることに気付き、空かさずツッコミを入れる。


「なんでだよ!アホの子っておかしいだろ!?」

「人を見た目で判断しては行けません!」


「実際はどうなのさぁww」


「ごく稀にPONとかしちゃうけど…。天才エリート巫女だから殆どないよぉ!!」


「みこち……でもさ、今日体育あるよね?」


「あ……。ジャージわすれたぁぁぁぁっ!」


「この馬鹿ち!!」


「すいちゃんゥゥ…助けて”ぇ……」


「見学しちゃえば?すいちゃんも見学するつもり-」


「ていうかさ、ここって屋上ある??」


「あるよぉ!!行ってみる?」


「うん!」


屋上へ移動中

「うわぁ—–!!広っ!」

「そうでしょそうでしょ!」


自慢げに言うが、実際みこが作った訳では無い。

「ここでサボれそ~。」

「サボり目的なの!?しっかり勉強しないと留年しちゃうよ?」

完全に煽っているが、実はすいちゃんは超絶エリートであり、テストで90点以下はとったことがないそう。

「だって僕は星だから—-。」

「すいちゃんって歌も上手いの??」

「そんな事ないよ??」


このまま時間が過ぎていき、3時間目の終わりに近づく。


キーンコーンカーンコーン…

「あ!!3時間目終わっちゃった!!」

「楽しかったなぁ~……。」

「後半みこの事からかってるだけだったじゃん!!!」


と健気に遊んでいると、教室から一斉に人がてできて、すいちゃんの方へ向かう。

「連絡先教えて———!!」とか

「結婚してください!!」だとか。


みこはただ人気者だなぁ…。と思っていると、

「みこち~!」

とポルカとフレアに声をかけられる。

「ぽぅぽぅ!!ふれぁ———!!」

「転校生ってどんな子なの?」

とフレアが聞く。

「結構元気系でみこのことめっちゃ弄ってくるし———…。」

「いい人材じゃん!!」

とポルカが言う。


首を振り全力否定する。

「次体育か———…。」

とフレアが言う。

「ジャージ忘れたんだよにぇ……。」

と苦笑いしながらみこちが言うと、

ポルカとフレアが笑う。


チラッと教室の方を見てみると、すいちゃんが人混みを避けながらこっちに来ている。

「みこち——-………。」

とか細い声ですいせいが言う。

「どうしたのすいちゃん」

「人が沢山居すぎて酔ったぁ…。」

とすいちゃんが言うと

「保健室行ってみる?」

とみこちが声を掛ける。

いつの間にかポルカとフレアの姿はなくなっていた。多分次が体育なので、着替えに行ったのだろう。

「うぅ……。」

とすいちゃんが項垂れているので、みこちが手を引っ張り、保健室へ連れていく。

「お腹すいたのかも…。」

とすいちゃんが言う。

「屋上行って早弁しちゃう?」

とみこちが冗談を言うと、すいちゃんがガッツリ乗り気になってしまったので、弁当を持ってきて、早弁をすることにした。


移動最中

やっぱり顔が整っているため、見るだけで女子が集まってくる理由がわかった。

パズルゲームや謎解きが好きだったり、ソシャゲの課金厨だったり、野菜が異常に嫌いな偏食だったり、サイコパスだったり……。

もしこの情報が全校に伝わってしまうのならば、女子は離れていくだろうな、と染み染み感じた。

屋上に着く

「この弁当って手作り?」

とみこちが聞く。

随分整った弁当だが、野菜が1個も入っていない。

「ううん。これね、姉街が作ったの」

とすいちゃんが言うと、みこちは驚いたような顔をする。

「え!?すいちゃんって姉いんの!?」

「居るよ~!!」

「いいなぁ…。みこ長女だから…。」

「こんなので長女なの!?」

「おい!でゃまれ!!」

「ふふっ…。言いすぎたかも…w」


5時間目が終わり放課後…。

疲れながらも帰る準備をする。

下駄箱まで行くと、すいちゃんが大量の紙を持っていた。

聞くとこれは全て愛のラブレターだと言う。


「すいちゃんは本当に人気者だにぇ…。」

「みんなの王子様なんじゃない??」

とみこちが言うと、

「うーん…。すいちゃんは誰か1人の王子様になりたいからなぁ…。」

みこちが完全に理解していなさそうにしている。

「みこちわがってないでしょ?」

「うん。わがんない。」




こんな生活が1ヶ月ほど続いた。

loading

この作品はいかがでしたか?

106

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚