テラーノベル
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あれから3ヶ月。
亮平のことが俺には一段と眩しく感じるようになっている。なぜか、そこだけ昼の光が差しているかのように明るく感じられた。そのままを言葉で亮平に伝えると、赤い顔をして俯いた。人間のことが分からないから、また何か変なことを口走ってしまったのかもしれない。
毎夜、亮平と話をし、お互いの考え方の違いを学んだ。人間は、俺たち人形が考えるよりももっと複雑で、生きていくのは大変そうだった。人間と人形が心を通わせ合うのは一朝一夕ではいかないのだと今更ながらに思い知らされる。
たとえば亮平は、『お金』に困っていた。
亮平はショウガクキンとやらを払いながら、大学院に通っていた。親からの仕送りはほとんど受け取っておらず、空き時間は専らアルバイトに充てていた。それも頭を使う家庭教師から身体を使う引っ越し屋のアルバイトまで多岐に亘って稼げるものを選んでは頑張っているようだった。疲れて帰ってきては、食事を摂らずに眠ってしまうこともよくあった。それでも目覚まし時計を掛け、深夜に俺の話し相手になってくれている。
🖤「亮平。疲れている時は無理して俺と話さなくてもいいぞ」
何度かそう言ったことがある。
すると亮平は困ったように可愛い眉根を寄せて、小首を傾げた。
💚「蓮と話がしたい。この時間が一日で一番好きなんだよ」
そんな意地らしい言葉を掛けられるといつも、無いはずの心臓が動き出すような、不思議な感触がする。いつの間にか血肉が通っているのかもしれない。亮平を胸に抱き寄せてみると、悲しそうに首を振った。
🖤「そうか。やはり人間になるというのは単なる言い伝えなのかもしれない」
半ば諦めていた頃。
亮平が俺に言いにくそうに言った。
💚「蓮。もう俺を抱いてくれないの?」
🖤「そういえば…」
初夜に抱いたきり、その行為に意味がないと思って、亮平を抱くことをしなかった。亮平は恥じらいながら、また抱いてほしいなと可愛くねだってきた。
🖤「いいのか?」
💚「うん……蓮と、今ならもっと深く繋がれるはずだから…」
挿し込むモノの深度のことを言っているかと尋ねると、なぜか頭を叩かれてしまった。
亮平に深く口付ける。
甘い吐息が、可愛らしい唇から漏れた。電灯は亮平のリクエストに応えてベッドサイドのみ。ぼんやりとした明るさの中に、美しい花嫁が恥じらいながら俺を見つめている。
🖤「なんて可愛いらしい花嫁だ」
💚「やめてよ…///黙ってできない?」
亮平の声は俺を責めているようで、責めていない。むしろその柔らかい声の中に幾ばくかの期待が込められているように感じられた。
長く共に時を過ごすうちに、亮平の感じていることが不完全ながら俺にも解るようになってきたのだ。
小さなピンク色の胸の飾りを舐めると、亮平はまた甘い吐息を漏らし、可愛らしい声で鳴いた。目を閉じてなんとか声を我慢している様子が愛おしくて、しつこいくらいに胸先を責めた。腹のあたりに亮平の起ち上がった感触を受け、なるべく優しく手で摩っていると、さらに可愛く喘いだ。堪らない。亮平は初夜よりもずっと自分の快感に正直になっている。
🖤「今日は随分敏感なんだな」
💚「やだ……言わないで……」
🖤「可愛い顔、隠さないでほしい」
💚「んっ……。あっ……いや…」
何がいやだだ、もう下着の色が変わるほど濡れているじゃないか。先端を口に含み、丁寧に舐めてやると、亮平の腰が二度三度と跳ねて、白濁を吐き出した。人間の精は火傷しそうなほどにとても熱く感じる。飲み込み、自分の冷たい腹の中に、亮平の欲を落としていく。亮平は俺にもやらせて、と、俺の大きくなったモノを咥えた。
🖤「亮平……はぁっ…きもちいい…」
思わず形のいい小さな頭を掴み、自分の根元に押し付けると、亮平は頑張って飲み込んでくれている。その健気な努力でさらに快感が増した。喉奥の苦しさに必死に耐え、涙目になりながら俺を見上げている。
🖤「出る……っ…」
💚「んんっ!!!」
受け止めきれず、口の端から溢れた精が、唇を濡らしている。薄明かりの中で見る汚れた亮平はとてもいやらしく扇情的に見えた。
🖤「挿れてもいい?」
頷くと、自らで後孔を押し広げて見せつけてきた。指を先に挿れると、簡単に飲み込んでいる。おかしい。あれ以来、シてなかったのに…。
💚「自分で、何度も解してたから…っ…ねぇもうお願い…」
🖤「最高の妻だ」
深く繋がり、亮平は嬌声を上げる。
乾いた皮膚のぶつかる音で、2人、同じように燃え上がっていく。抜き挿ししながら、亮平自身を扱くと、亮平はさらに大きな声で鳴いた。
💚「あんっ、あんっ、気持ちいい…!蓮っ、ずっと俺といて……っ…」
🖤「亮平、愛してる………」
本心から自然とその言葉が出た。
そして、その瞬間、急激に胸に熱いものが込み上げてきた。身体が変わっていく…。景色が、そして世界が変わっていく。今まで思ってもみなかった、感じたこともなかった感情が突き上げるように全身を貫いたかと思うと、俺は欲望を吐き出し、強く亮平を抱きしめた。
コメント
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結ばれちゃった🫣🖤💚