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#こめんとくーださい!
熱い冷やし中華
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#この物語はフィクションです
熱い冷やし中華
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九重九十九
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──そしてまた、意識が浮上する。身動きができない。天井が、ひどく眩しい。…なんで今、天井が見えるんだ?
だんだんと、頭が冷えてくる。
私は手術台の上に拘束されていた。この今寝ているピンク色の寝台も、拘束具も、あたりに見えるうさぎ柄の壁も、飛沫血でいっぱいだ。
動ける限り、周りを見回した。
ナース達が周りを囲むように立っていた。白い不織布のマスクをつけ、茶色に黒ずんだ「何か」が付着した、ピンクの手術服を着ている。胸元には彼女たちのモチーフだろうか。様々なシルエットの名札に、それぞれの名前が手書きで書かれていた。青いゴム手袋をはめ直し、こちらを見つめている。
でも、一人だけいない。白い、あの子。「1番」だ。
ブウウウウン!!!!
大きな機械音がどこかで鳴いた。それは、だんだんと近づいてくる。音に気づいた2番が、手術室のドアを開ける。衛生観念からか、その動作後にゴム手袋を外し、新しいものを付け替え始めた。
1番は、両手でチェンソーを握っていた。薄いピンクのチェンソーに、彼女が結んだ下手くそな飾り紐がいくつもついている。可愛いのに、暴力的な恐ろしい轟音が部屋中に響く。
「おまたせ〜!患者さん。悪いところ、全部治そうね。」
親切丁寧に、この病院のことを話してくれた時と同じ声色で、そう語りかけてくる。何をするのか。そのチェンソーの用途は明らかだった。
「待ってくれ!!私は病気じゃない!!」
必死に暴れる。ガタンガタン、と寝台が音を上げた。それを冷静に観察していた2番が、注射を持ち…私に刺す。麻酔が注がれたのだ。それから10秒ほどで、私は何もできなくなった。呂律も回らない。助けも呼べない。虚ろな体は、四肢を切断する音と血しぶきの情報だけを、受け入れるだけだった。
「患者さんっ♡おゆうはん、だよ〜♡」
病室に寝ている男に、1番はご飯を与えていた。今度は、スプーンを引ったくられない。気の向くまま、患者さんにグミの入ったスープを食べさせられる。
彼は何も言わなかった。目は虚ろで、天井をボウっと眺めている。生きているのに、死んでいるかのようだ。
何度口から落としても、また拾い、丁寧に食べさせる。1時間かけて、やっと男は完食した。そのとき、ガラガラと病室の引き戸が開く。
1番はその方向を見て、一瞬で目を輝かせた。すぐに駆け寄って抱きつく。
「パパ!」
パパと呼ばれた「それ」は人ではなかった。白衣を着ていて、聴診器を首にかけている。メガネをかけたその頭はテレビでできていて、ジジジ、とたまに電子音がした。機械の羽がゆったりと、開いたり閉じたりしている。
「…1番。患者を手術するときは、私に一言言いなさいと、言っているでしょう。」
電子音で、そう語りかける。全て機械的なのに。どこか、生きているかのようだった。モニターのパネルが目を閉じる。
「まあ、いいでしょう。この男は逃げ出そうとしていたようですし。」
「えへへ〜。ごめんなさい〜。お仕置きされる?><💦」
「ええ。罰として、1週間おやつ抜きです。」
「そんな〜T_T」
そう言いながらも、1番は笑っていた。もう、男の方は見ていなかった。
彼女達は、今日も無償の愛を持って、治療してくれる。
この病院の治療費は、貴方。
コメント
1件
うわ……めっちゃ重い……😢 でも、こういう“歪んだ愛”の描き方、すごく好きだな。 「治療費はあなた」っていう最後の一文、怖いけどグッときた。 1番の無邪気さとチェンソーのギャップがたまらなかったよ。 夏目さん、最高のダークをありがとう。続き、気になる〜。