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み お .
本当に馬鹿だな、こいつは。
自分自身が今、どれほど無自覚に男のサディズムを刺激する色気を放っているか、何も分かっていない。
俺がどんな泥泥とした気持ちであの日
他の有象無象の手からお前を選び取ったかも、知らずに。
少し意地悪したくなって、俺はわざと冷たいトーンを混ぜて言い放った。
「俺、女の子と遊ぶの飽きちゃったんだよね。ま、エッチしたいときには呼べばいくらでも来るし、そういうのは適当でいいかなって」
「えええっ!? !?…そ、そんな……っ」
予想通りの過剰な反応。宇佐美は耳まで真っ赤にして、大きな目を限界まで見開いている。
「だからさ。今は、他の誰よりも“うさちゃん”の方が断然面白いの。その素直すぎるリアクション、見てて全然飽きない」
そう言って、驚きで固まっている宇佐美の
マシュマロみたいに柔らかい頬を人差し指でツンとつつく。
「ほら、またすぐ赤くなった」
「も、もう……っ! 先輩はずるいです…!!すぐそうやってからかうんだから……」
ぷぅ、と不満げに膨らまされた薄ピンク色の頬が、暴力的に愛らしい。
「へぇ? ずるくて悪かったね。でもさ───」
ゆっくりと宇佐美の華奢な身体に己の質量を寄せ、逃げ道を塞ぐように壁に手を突く。
互いの吐息がはっきりと肌に掛かるほどの至近距離まで顔を近づけた。
「……俺のこと、嫌い?」
「え!?!?」
「答えてよ、うさちゃん。俺のこと、嫌い?」
言葉を奪われた宇佐美は
茹ったように真っ赤になりながら、壊れた玩具みたいに首をブンブンと横に振った。
その無防備すぎる仕草が、俺の奥底にある嗜虐心をこれでもかと掻き立てる。
もっと、困らせたい。
もっと、俺の手でぐちゃぐちゃに翻弄してやりたい。
だが、次の瞬間。
宇佐美がその大きな瞳いっぱいに大粒の涙を溜めて
今にも零れ落ちそうな表情で真っ直ぐに訴えかけてきたのだ。
「き、嫌いなわけないです……っ!僕、僕……先輩がこうして傍に居てくれるだけで、すごく、心強いんですっ……!」
胸の奥が、どくんと大きく跳ね上がった。
「……フフ、そうだよね。俺のこと好きそうだもんね、うさちゃんって」
「うっ…それは……」
「……俺さ、好きな子にはこうやって素直に甘えてほしいタイプなんだよね。だから、うさちゃんにそんな風に好かれてるの、めちゃくちゃ気分良いよ」
そのまま、誘われるように宇佐美の小ぶりな唇に触れようとした刹那。
彼はさらに大きく目を見開き、防衛本能からか裏返った声で叫んだ。
「すっ!? 好きって……先輩、そういうこと誰にでも言ってるんですよね……っ!?」
「ん~? どうだろ。うさちゃんが思っているより、俺って案外一途かもしれないよ?」
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