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はいどうも主です~☆
今回はルールとか設定とかの解説になるよ!
ぱあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああありない!(恒例)
「「自己破産ゲーム」」
なんだよそれ。
そう思ったのと同時に、happyと名乗る男が解説を始めた。
「じゃあ簡単に解説するよ!自己破産ゲームは、”参加者”の中から一人価値のないごみを選んでポイしちゃうゲーム!☆」
「いやお前日本語弱者かよ。ちゃんと説明しろこの野郎」
「はは、怒んないでよ木更津ちゃん!まあでも…今すぐゲームが始まるわけじゃないし、は?くらいに思っててね」
木更津っていうのは俺の苗字だ。
元から気持ち悪いのにさらに気持ち悪さがのっかっている。
「お、お前俺の名前知ってんのかよ…」
「まーね!」
「あ、じゃあ”能力”を配らないと…」
今までほぼ喋らなかった花芽がようやく口を開いた。
「能力?漫画みたいな話ですね…」
「実際超能力みたいなもんだし、そんな認識でいいよん」
「じゃあ、配るねー」
そうhappyが言うと、途端に俺達の目の前に文字が現れた。
他人の文字は何故か読めない。
角度の問題だとは思ったが、どれほど近づいても
そして俺の目の前の文字にはこう書かれていた。
放射能を凝縮する能力
使用可能回数:∞
代償:???
「ほーしゃのーをぎょうしゅくする能力…?」
こんなことならちゃんと勉強しておくべきだった。
かろうじて読み方は分かる。
でも意味はよく分からない。
てかこれ日本語か?
少し周りを見回すと、混乱しているのは俺だけではないみたいだった。
花芽に関しては腕から無数の刃が出てきている。
「ぎゃああああっ!?いったぁ!」
「花芽?大丈夫か?」
「こっ…この刃…私もダメージ食らうらしいです…。」
「これが”代償”…?」
すると、スクリーンからあの声が聞こえた。
「その通り!」
「rpgでいうところの”MP”みたいなものなんだけど、現実で再現したらこうなったんだよね…www」
「笑い事じゃないぞお前!!」
「あはは、ごめんごめんw」
「ちなみに体験してみないと代償は ??? のままになるよ!」
ザザッ(ノイズの音)
「あー、じゃあ体験してみようか」
そう言うと俺たちの前に的が3つ天井から降りてきた。
「なんだこれ!?」
「ん?見てわかるでしょ、体験用の的だよ」
「体験って…俺様たちがここに能力使うってことか?」
「うん、そうなる」
「ただ、君たちは木更津君だけ後に体験してね」
「っえ?俺?が最後?」
「そ!代償的にそうなるね」
「…まーいーけどよ、お前らさっさとやれ」
「は、はい!じゃあ私からでいいですか…?」
「おう、いーぜ!」
「じゃ、じゃあいきます!」
そう言うと花芽は右腕を体の前に突き出し的に向かい走り出した。
「はっ!」
彼女が腕の刃で的を切り裂く。
的は綺麗に真っ二つに割れ、少し経って風が吹く。
「…おお、すごいな!」
「かっけー…俺も早くやりてぇ…貴志、さっさとやれよ」
「ああ、言われなくともな!」
そう言い貴志は右手を的に向け突き出し、人差し指で指さした。
「消し飛べ!”wind”!」
途端に風が、いや嵐があたりを吹き荒らす。
「…!」
その場にいた全員が腕で顔を覆った。
風が収まり、ゆっくりと目を開けるとそこには跡形もなく文字通り”消し飛んだ”的があった。
「す、すごい威力…!」
「やるじゃねーか…」
「ふふ、これはなかなかいいな」
「あ、そういえば代償って?」
「ダイショー?なんなんだ、それ」
「え、代償は代償だろ?急に馬鹿になったのか?」
「ば、馬鹿だと!?失敬な!」
「な、なぁ…2+3は?」
「ははは、愚問を!」
「8に決まっているだろう!」
「…こういう代償もあるんですね…」
「だな…」
「って、次は俺か!よっしゃ、ぶっ飛ばしてやらあ!」
「頼むから馬鹿になんないでください!」
「あったりめーよ!」
そう言って俺は的に右手をかざす。
(あの的をぶっ飛ばす…あの的をぶっ飛ばす…)
「食らえ!」
「”death fire”!」
一瞬、音も光もすべてが消えた。
三秒後くらいに、ドーーーーンというすさまじい音が聞こえ、ボロボロになった的が俺たちを出迎えた。
「さ、さっきをはるかに凌駕する威力…」
「はは、さすがだ…」
「こ、こえー…代償はなんなんだ…」
「なんなんでしょ…!?」
途端に花芽と貴志がうずくまった。
「大丈夫か!?」
「へ、平気ですけど…頭が痛いです…いつもより…」
「ああああ頭がぽやぽやするぞ~!うへへへ~」
「は?何がどうなって…」
そう言った瞬間、俺の目の前にあった文字がこう変化していた。
放射能を凝縮する能力
使用可能回数:∞
代償:周辺100mにいる人間が放射能汚染を食らう
「ほーしゃのーおせん…?」
勉強大嫌いな俺にうめきつつも花芽が答える。
「ぅ…放射能汚染って言うのは、簡単に言えば放射能によって体の調子を崩されることです…つまり、そのビームを撃ったら近くの人が具合悪くなるってことですね…」
「ありがとう。な、なんか悪いな…」
花芽はかすかにほほ笑んだ。
「平気ですよ…私はあなたの助けになれればそれで」
「え」
不覚にもドキッとしてしまった自分が恨めしい。
花芽が急に顔を上げた。
「…!今のは忘れて下さい!///」
「え、あ、おう…?」
忘れられるわけないよな、なんて思いつつ、俺は笑って返事をした。