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たつよし

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たつよし

1 - 第1話

♥

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2022年11月20日

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たつよし


私の名前を呼ぶものは居ない。私のことを知るものも居ない。

寂しい?甘ったれんじゃないよ。わがままばっか言いやがって。なぜこうも人間は馬鹿なのだろう。考えたらわかるはずだ。

私は寂しいんじゃない、誰にも縛られないから、自由なんだ。なぜこうも理解をしようとせず、自分の意見、自分にしか当てられないものさしで測るのだろうか。だが、それは寿命が短いから当たり前、だからこそ、美しさとも言えるのだ。

私はとても長く生きている。人間なんていうもんじゃない程だ。もし、人間ひとりの寿命が50年だとしたら、もうすでに十六人目の人生を生きているのではなかろうか。

そんな事を考えながら、私は鬼妖(きよう)探しをする。この地域にはもう居ないらしい。気配も痕跡も、毛ほどもないのだ。

腹が減った。もう一晩中見回りをしている。そりゃあへるか。

あと、私は790年以上生きていると言ったな。不死に思われそうだが、不死ではない。私には老いるという概念が無いからこんなに生きていられるのだ。不死ではない。だから、勿論腹が減る。腹を満たさなければいけない。

最近はカニばかり食べていてつまらない。たしかに蟹は美味しいが、毎日食べていては流石に誰でも飽きるだろう。

よし、今日は川でカニ以外を捕りに行こう!その後今晩までに宿を見つけて泊まろうか。


🐉


やはり今日もカニを捕ってしまった。少し、魚をとる感覚が鈍っている。魚の鬼妖にあったらどうするのだろうか。


🐉


今日の宿はここにしよう。もう疲れた。金なら次期領主だったときの金が770年ほどあっても使い切れなかったほどある。金はまだ半分も使えていない。金のことは心配しなくてもいいだろう。


🐉


今日もまた手紙が来た。鬼妖を殺して欲しいとのことだ。私は手紙を返す。

「〇〇殿

明日ここから発つ故、待っていてくだされ。ざっと長くて5日ほどでいけます。

龍城(たつき)」

そういえば、私の名前を教えていなかったな。私は木天蓼龍(またたびたつ)だ。今は女なのだが、30年に一回、姿を変えるので性別も声も年齢も自由自在に変えられる。

私の生まれは西暦965年、4月8日。そう、私は平安時代の藤原純友の子孫である。




すみません時間がないので続編は次にします!期待しててください!っていうわりに本当はしないで欲しいタイプ((((

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