たつよし

「道化師アリスは救えない！」

ある者たちは二つの世界を創った。
ひとつは、私たちが生きるこの世界。
もうひとつは、“道化師”――希望を与える義務を負わされた能力者たちが存在する世界。

天野流香は、弱い自分を嫌いながらも、平凡な日々を過ごしていた。
だが、転校生・霧ヶ峰ありすが現れた日、その日常は音を立てて崩れ始める。

流香を待つのは救済か、それとも――。
現代ダークファンタジー、開幕。

心の残量1バイト

優しくて気が利く中学三年生琥珀、本当は無理をしすぎて心が壊れかけていた。それを気づかせてくれたのは同級生の灰宮瑠璃、そこから進む受験までの心の休息時間作り
全部自己満、痛い

詩うは静寂、刃は月光

大切なものは、失うことが約束されている。

篠塚レンの住む街では事故が続発していた。
彼は幼い頃に父を、そして妹も事故で失ってしまった。
そんな時、”虚霊”に襲われ死を覚悟した瞬間、レンの前に現れたのは「静寂を継ぐ者」桜月イロハ。
かつて妖精と人が共に暮らす「月見の森」の姫で、母の魂が宿る剣を手に、虚霊と戦う。

二人は共に歩み始め、それは、イロハの空白の記憶と”観測者”達の因果へと繋がっていく。

汚れた顔の天使〜十一個目スピンオフ〜

ピアノの音は、祈りのように響いていた。
それが、誰かの心を救うものだと信じていた。

幼い理恵が、初めて鍵盤に触れたとき、
母・育代の人生もまた｢音｣に支配されていく。

才能、家族、そして金。
小さな部屋の中で交錯する「幸福」の形は、
やがて音を立てて崩れていく。

音楽は、誰を救い、誰を狂わせるのか。
そして、｢残響｣の先にあるものとは…


天使のように純粋で、
人間のように汚れた音の物語。

真っ直ぐ澄んでいる君の瞳