「取り敢えず、これだけは禁止!ってこと、ある?」
白石は、俺に語りかけた
俺は白石と、セフレという関係になった
「これは必ずとして、ゴムはつけよう。流石に妊娠の責任は取れない。」
「万が一、妊娠しちゃったら?」
「…その時は、子供には罪がないからな。無理は承知だが、白石にはその子を産んでほしい」
俺は続けて
「その代わり、俺が育てる。それでいいか?」
白石は、少し考えて言った
「…いや、それは私にも責任はあるよ
育てるのは、2人にしない?」
白石は、あ、でも、と続けた
「そん時にもし、私以外に一緒に育てたい人がいるって時は、それはそれで考える!もちろん逆の場合もね」
「…あぁ、それで問題ない
少し歪ではあるが、家族として」
「私たちはただお互いに恋愛感情がないだけだし
冬弥と暮らすこと自体は、楽しそうだしいいなって思うから」
「他に好きな人ができた場合、その時点でセフレは解消しよう。
これはあくまでも、彰人と小豆沢への気持ちを埋めるための関係だ」
「りょーかい!
…あ、最後にこれだけ」
寂しそうな顔をして、白石は言った
「キスは禁止ね」
「…ッ//ふ、んん//♡、あぁ、♡」
「気持ちいいか?白石」
「う…んッ//」
ぎゅうっとシーツを握り、口元をもう片方の手で隠した
「もう挿れていいか」
「ん…いいよ」
ずぷぷっという音を立て、俺のものは白石の中へ入っていった
「んぅっ、//」
「動くぞ、痛かったら言ってくれ」
「…いいよ、気にしなくて
私達は、自分の利益だけ考えとけばいいの
そのための関係なんだから」
「…そうか、じゃあ嫌だと言ってもやめないからな」
「どうぞご勝手に
その代わり、私も同じだからね」
「それでいい。白石としている時に、彰人を忘れられるなら」
一滴の涙を、白石に落とした
「私も、この時だけは、こはねを忘れられる」
白石は涙を一筋流した
「…ッ//んッ、♡」
「あ”あ”あ”ッ//♡やば、ぁ…ッ//イッく//
お”く”…ッ//…し、ぬぅ//」
白石の中は、あつくて、狭くて
気持ちよかった
必死に腰を動かした
彰人を忘れるために
「…ッはぁ、♡白石ッ…//イく、♡」
「ふぁあ”ッ//そこやめぇ、!♡お”ッ♡」
「…なぁ、白石」
「ん〜?」
事後、俺の精液の入った風船型のゴムをブラブラと揺らしながら、寝転がる白石は答えた
「キス禁止、というのは何故だ
したいという訳ではなく、単純に疑問でな」
「…キスはね、愛し合う人がするものだよ
特に唇はね
唇以外なら、別にしたっていいよ」
「…たしかに、それもそうだな」
「私/俺たちは愛し合ってなんかない」
「でしょ?」
「あぁ、そうだな」
「ねー、冬弥。もっかいお願い 」
「明日起きられるか?」
「大丈夫」
「…じゃあ、遠慮なく」
静まり返ったホテルの一室に、白石の声とベッドが軋む音だけが鳴り響いた
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