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39 - 第39話 黒野の過去3/3

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2023年09月05日

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第39話 黒野の過去3/3

前回までのあらすじ

黒野の過去を見た。以上。

※ここから下も黒野視点です。ゆっくりしてくださいね。

「…誰だ?」

「いやいや、ごめんね。突然声掛けて」

その前に、早くどっかに行かないと美里に追いつかれる。

「まぁいいや、とりあえずどこかに隠れよう。あの木の上とか登ろう」

「え?ちょっと待って?私たち初対面だよね?いきなりそんな…」

「早く!時間が無い!」

「わ、わかったわ!」

そして、美里と姉ちゃんの会話が終わる。

「よし。とりあえずは何とかなったな」

「はぁ…はぁ…もう、疲れた」

「登ってから10分くらい経っただろうが」

「暑さも相まってさらに体力が削られるんだよ!」

たしかに、今日はやけに暑いな。あの世界とは大違いだ。

「まぁいいよ。とりあえず降りるか」

「そうだね」

スルスル〜

「よっと。で、お前は誰なんだ?」

「私?そういえばまだ名乗ってなかったね」

こいつ天然ってやつなのか?

「私の名前は夢。『星野ユメ』だよ」

ユメちゃん?ここで会ったのは運命なのか?「『固有力』は反対の力を持っているものと引かれ合う」と聞いた事がある。

「そうか。ところでユメちゃん、君は『固有力』を持っているのか?」

「『固有力』?一応それらしきものはあるけど…」

持っているのか。

「そうなんだ。もしかしてだけど…それって『身体を維持する』ってやつ?」

「うーん。使ってもあまりわかんないんだよね。だから『身体を維持する』かもしれない」

たしかに、普通の人は身体を変えられないもんな。そらわかんないわ。じゃあ、ユメちゃんは『身体を維持する』の使い手で間違ってないかな?こんなところに運命の相手がいたのか…。

「ねぇユメちゃん、俺と…付き合っt…」

「あっー!ユメー!そんなところにいたの!?」

「あ、お姉ちゃん」

「も〜どこ行ったのかと思えばこんなところにいたとは…この人は誰?」

「あ、はい。清水リア…」

いや、もう「清水」と名乗っていいのか?おそらく姉ちゃん達と会うことは二度と無いだろう。なんか、なんか苗字…。

(黒野!お邪魔するよ!)

「黒野リアルと申します」

「黒野リアル?かっこいい名前してるじゃん。お姉ちゃんと遊んでかない?♡」

「いえ、俺は忙しいので、住む場所とか学校に行く準備とかもしないといけないので」

学校には行かないといけないからな。さすがに家の中でじっとしてるのはもう嫌だし。

「住む場所探すの?もしかして親に家を追い出されたとか?」

なるほど。そう言う設定にもできるのか。

「そうなんですよ。親に『もう帰ってくるな』と言われてしまって」

「それじゃあ黒野くん、私の家来る?」

え?

「え?いやいや、さすがに…」

いきなり他人の家に転がり込むのはさすがにやばいよ…。しかも女子(重要)。

「でも住む場所無いんでしょ?」

「そ、そうですけど…」

「それなら、うちに来るしかないでしょ。ね?ユメもそれでいいでしょ?」

「私は黒野が好きにすればいいと思うけど」

「決まりだね。それじゃ、うちに行こう」

そして、そのままユメの家に転がり込んだ。

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