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40話達成!ここまで来ると初めて見る人が触りづらくなるかな?
第40話 ユメの過去
※注意 ここから下はユメ視点になります。お腹空いた(´・ω・`)
「……え?」
「ん?やぁユメちゃん。起きてたんだね」
私の名前は星野ユメ。今は11歳だ。
「黒野?何してるの?」
「何って、ユメのお姉ちゃんが必要だから始末しただけじゃん」
いま、黒野はお姉ちゃんを殺した。ナイフで刺したらしい。体には深く、縦穴ができていた。
その手にあるナイフは、包丁ではなく、鋭利なサバイバルナイフだった。
「どうして、どうしてお姉ちゃんを殺したの?」
「ん?さっきも言ったじゃあないか。必要だったと」
「そういうことを聞いているんじゃあない!必要だったって、具体的にどういうこと!!」
お姉ちゃんは、優しくて、強くて、かっこいい。少し頭がおかしい姉だったのに…。
「ん〜。俺の計画には『固有力』が必要なんだ。それで試しにこいつの『固有力』を使おうとしたんだけど、どうやらこいつの『固有力』は違ったらしい」
「…。それだけ?」
「ん?」
「それだけの理由で、私のお姉ちゃんを殺したの!?」
私のお姉ちゃん…たった1人の…家族…。
「それだけさ。こいつの『固有力』は要らないからユメちゃんにあげるよ」
「いらないよ」
「いらないって…もう『合成せた』んだから無理だよ」
……。この、お姉ちゃんの『固有力』を使えば、こいつを殺せる…。
「『夢を見せる』」
「あ〜。今やったのは間違えだったか…」
バサッ
よし。こいつを眠らせた。黒野。長い間だったけど、君とすごした日々、楽しかったよ。
ごめんね。
「うわああああああ!」
「っと、そう簡単に喰らうとでも思った?俺は『身体を変える』ことが出来るんだよ?」
「そ、それがどうした?」
「ユメちゃんを乗っ取って、それで俺を起こす。その後身体を戻す時に記憶を消せばOKさ」
は…。はは…。どうやっても殺せないじゃあないか。
「そういえば、なんで黒野は髪の色が変わらないんだ?」
「それは俺の好きな色が黒だからだよ。ユメちゃんの姉も黒が好きだから、さっき『夢を見せる 』を使う時黒のままだったぞ」
そうなのか。…。って、そんな話は今どうでもいいのだ!
「って、そんな話しはどうでもいい!」
「心の中で思っていることをそのまま口に出すと、同じことを言っていて頭がおかしいと思われるぞ」
なんの話し?
「まぁそれだけだ。俺は用があるから、この辺で」
ガチャ…
・・・。