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大体10回くらい重ねて焼いて。
小さなドーナツくらいの直径になったところで、ホットケーキの素が無くなった。
最後はスプーンなどでホットケーキの素を食器からこそげ取って、バームクーヘンに塗りたくって。
表面が綺麗な焦げ色になるまで、のんびり回しながら焼けば完成。
「冷めてから切らないと上手く切れないから、これはしばらくおいておいて」
先輩はそう言うと、また別の色々を出してきた。
「次はもっと簡単。こうやってマシュマロを焼く」
菜箸にマシュマロを刺して、遠火で焼きながら。
「あと、そこのクラッカーの箱と板チョコを開けてくれ」
というので言われた通りに開ける。
「そして焦げ目がついたら、もうやわらかいから、こうして外して。クラッカーに板チョコと挟んで、チョコと両方が溶けたところを食べる!」
これは簡単で美味しそうだ。
「これはスモアと言って、割とキャンプではメジャーな食べ方らしい。そんな訳で各自1セットだけ。カロリー高いから控えめに」
真っ先に亜里砂さんが挑戦。
「あんまり焼きすぎると、マシュマロが焦げたり、溶けて落ちたりするからな」
なんてやっていると、自転車組の2人が戻って来た。
何やら袋をぶら下げている。
「美味しそうな林檎やキノコがあったので買ってみたのですよ。って、何か美味しそうな事をしているのです」
「お、林檎とはいいセンスしているね」
先輩がまたバッグの中をあさって、アルミホイルを取り出した。
「包んで焼こうぜ」
そんな感じで、どんどんおやつが増えていく。
「この微妙な丸いのは何なのですか」
「さっき作ったバームクーヘン。そろそろ切っても大丈夫かな」
なんてやっていると、先生が帰ってきた。
「ただいま。なかなかいい風景でしたよ。って、何か美味しそうなことしていますね」
そんな訳で交代でスモアを作って食べながら。
微妙にいびつなバームクーヘンを皆で食べて。
焚き火から林檎を取り出して、スプーンでくりぬきながら食べたり。
焼き林檎を追加したり。
そんな感じで延々とデザート時間をやって。
「そろそろ晩ご飯を作らなければならないのですが、皆さんお腹いっぱいですよね」
という、しょうもない事態になる。
「でもこのままだと、夜中にお腹が空くと思うのだ」
「やっぱり作った方がいいですよね」
という事で。
「なら夜はビーフシチューを作って、食べたい時に食べる形式にしておきましょうか。御飯では無くて、フランスパンで」
大きい肉の塊をガンガンに入れて、先生が家で切ってきてくれた野菜一式を大鍋に入れて炒めて。
あとはコトコトと煮込んでおけばOKという感じ。
「そろそろランタンも付けましょうか」
例のガスの灯りをテーブル上に乗せる。
これがなかなかにいい雰囲気だ。
美洋さんや未亜さんが買ってきた野菜や果物も全滅。
林檎は全てホイル焼きとして、全員のお腹に収まって。
キノコもホイル焼き半分と、シチュー内に半分ずつ使って。