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千ト君歩けなくなっちゃったの…!? 左手君が泣いてる場面あんまり見ないからな……( ; ; ) ストーリー待ってました! またまた神作ありがとうございます😊 次回も楽しみに待ってます♪
〜7月中編〜
街
街中を歩いているとき、兄貴が急に足を止めた
M「……左手、千トについてなのですが……」
Y「……ここじゃ、あれだ、事務所に戻ってから話せ、」
M「ですが…」
Y「そのまま病院行こうと思ってたのか?もし、外で情報が漏れたらどーすんだよ…」
M「…そう、ですね」
Y「しかも、アイスも溶けんだろーが、兄貴少しは冷静さ、取り戻した方がいいぜ?」
M「……」
Y「千トのことが心配なのは分かってる、俺も同じだ…」
M「…ですよね、少し冷静さが欠けていたかもしれません…」
Y「兄貴らしくねーぞ、」
M「はい…」
Y「……ほら、さっさと帰んぞ〜、」
M「…(あなたは不真面目すぎます…左手……)」
事務所
Y「んで?千トがどうした?」
左手がアイスを咥えながら、私にそう聞いてくる
M「……寿命が、」
Y「?」
M「“短くなった“…そうです、」
Y「…は?」
M「それに加え…読心を使ったことによって、体を動かすことが困難となったそうです…」
Y「…千ト、もう歩けねーのか…?」
M「…難しい、と」
Y「……ははっ…」
俺は乾いた笑いしか出てこなかった、
そして、何かが目の中から溢れでてきた
Y「……もう、わけわかんねーよ…」
M「左手……」
Y「なんで…千トが…こんな目にっ……!!」
M「……」
いつの間にか、口に咥えていたアイスは床に落ち、悲惨な姿になっていた、
落ちたアイスも、自分の醜さを語るかのように溶け始めていた、
Y「…兄貴っ……俺…止まんねぇよぉ…」
俺は兄貴に抱きついた、
M「……今だけは…許しましょう…左手、」
兄貴はそっと、俺の背中に手を回した
Y「っ……あぁ‘ぁぁぁっ……!!!」
止まらなかった、止めようとしても感情がそれをすることを許さないかのように、
M「………っ…」
左手の姿を見たせいか、自分まで目の中から何かが溢れでてきた
ゆっくりと、静かに頬を伝いながら…
M「……(自分が、なぜ生きているのかがわかりませんね…でも、それは左手…あなたもでしょうけど……)」
蝉の鳴き声が街中に溢れている中、一つの事務所では絶望と悲しみで溢れていた…
病室
S「もう、大丈夫?」
R「は、はい…!泣いてしまい…すみませんでした…」
S「ううん、子供なんだからもっと素直になっていいんだよ?」
R「…素直、に、」
S「……そういえば、累くんのお母さんはどこにいるの?」
R「…ここの病院、」
S「えっ、そそ、そうなの!?』
R「うん…だから、お母さんのお見舞いにきた後にここにきたんだ…」
S「そっか…毎日おいで?」
R「…えっ?」
S「僕、退院できなくなっちゃって…ずっとこの病室で過ごすんだ、」
R「……そ、そんなのだめだよっ!!」
S「……えっ?」
累くんの目を見ると、激しい怒りの目だった……