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私はたくさんの時間をかけて、
その子の好みになった。完璧だった。
髪型も服装も行動も言動も全て。
そして、やっと告白する日がきた。
“好きだから付き合ってほしい。”
返事はいいえ。だった。
私は咄嗟になぜ付き合えないのか、聞いてしまった。
私が男じゃないから。同性同士の恋愛は異常なんだよ、、。
その子はそう言って、足早に帰って行った。
私は、同性を好きになることは異常なことだと、知ってしまった。
私が告白したことはすでに広まっていた。
友達からは、気持ち悪い。私のこと好きにならないでよ。近づかないで。
親からは、なんで好きになったの。おかしいでしょ。異常だ。もう2度としないで。
そう言われた。とても怖かった。
みんなが離れていくのが。独りになるのが。
その日から親友とは一切関わっていない。
周りと一定の距離を置いた。家族とも。
そして今、変わらず距離を置いている。
それなのにまた、あの時と同じように
好きになってしまった。同性の親友を。
二人が教室に入るまで、動けなかった。
二人に会うのが怖い。また独りになる。
そして私は、二人との関係を切った。
自分を守るために。