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第1章「行くぞ天草四郎!」
人間は式神使いとそうではないものに別れる。
そして、式神使いだけで構成された組織がある。
その名も式神組。
この組織は日本国内の治安を守る為に造られた。
それを邪魔するものは消す。
それが僕らだ。
僕は島原歩(シマバラ アユム)。
東京都渋谷区式神組のメンバーだ。
式神組は各都道府県に一つ拠点があり、ここもその一つだ。
僕の式神は天草四郎。
沢山の奇跡を起こす、神の子として崇められた。
その為か僕は天草四郎が起こしたという奇跡を再現出来る。
海を歩いたり、盲目の人に視力を与えたりだって出来る。
そんな僕の周りにはいつも人がいた。
でも、虚しさは消えない。
僕には友達がいない。
心の拠り所がない、本音を人に話せない。
悲しい日々を過ごした。
7月8日山口県萩市式神組メンバー3名死亡。
8月19日沖縄県那覇市式神組幹部1名死亡。
9月1日広島県広島市式神組メンバー10名死亡。
僕らは今起きている、式神組メンバー連続殺人事件について調べている。
抵抗されたような痕跡はなく、多分不意を付かれ殺されたのだと思う。
犯人がどんな式神…いやまず式神使いどうかも分からない。
島原「一体どんな奴なんだ。」
僕は頭を抱えた。
日に日に募る犠牲者と何も掴めない情報。
精神はボロボロだ。
まち「大丈夫?これ飲みな?」
歩「ありがとう、まちゃこ。」
今話しかけてくれたのはまちゃこ。
まちゃこの式神は聖オリガ。
ウクライナの英雄と呼ばれる女の人だ。
この子は聖オリガのせいなのか、この子の素なのか分からないけど、とにかく発想がエグい。
でも、今回は役に立ちそうだ。
島原「まちゃこ、どうしたら情報を掴めると思う?」
まちゃこは少し考え、何か思いついた顔をするとこう言った。
まち「事件現場に行くのはどう?」
今回は普通だった。
まぁ、でも何か情報が掴めるかもしれない。
行ってみる価値はあるだろう。
コメント
4件
ストーリーしっかりしてて今後が楽しみです ところで、まだ参加って受付けていますでしょうか?できたら参加したいです