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ケビンへの最初の印象は「なんだコイツ失礼だな」だった
カトレア『…誰君たち』
ケビン『俺はケビンだ、んでコイツが』
ジョセフ『ジョセフだよ、ごめんねコイツオブラートに包まないんだ』
ケビン『お前の方が失礼だろ』
カトレア(…)
あ、濃いなこの人たち、とてつもなく濃いな
カトレア『それで、その根暗に何のよう?私といたら変な噂がたつよ』
ケビン『生憎もう立ってんでね、そこまでダメージはねーんだわ』
カトレア『…?』
ジョセフ『ケビンはほかの子よりもやんちゃでね、少しというかかなりやらかしてるんだよ』
カトレア『もしかして、よくカウンセラーの人が言ってる暴力沙汰起こしてたりその他の問題もたくさん起こしてる子って』
ジョセフ『コイツだね』
ケビン『俺だな』
カトレア『えー……』
ウッソでしょ、私と一つ二つしか年違わないでしょ、まじで?
カトレア『……それで、そんな問題児が私にようがあるの?』
ケビン『用というか、気になったんだよ』
カトレア『なにが?』
ケビン『お前、なににそんな怯えてんだ?』
カトレア『…………え?』
え?怯えて…私が?怯えてる?何に?
カトレア『私が……なにに?』
ケビン『いやよ、お前他人と関わってたりカウンセラーと話してるとき顔色がワリーんだよ』
ジョセフ『言いたくないなら無理に言わなくても良いけどね、ただ気になってるだけだし』
カトレア『…ごめん、私も分からない、後自分が怯えてるなんて気がつかなかった』
ケビン『お前それ鈍感通り越してるだろ』
ジョセフ『ケビンも人のこと言えないけどね~』
ケビン『おいこらどういう意味だよおい』
カトレア『…仲良いね』
ジョセフ『まぁね』
カトレア『それで、話しかけた理由はそれだけ?』
ケビン『それもあるけど単なる興味本位だな、最近来た新顔はどんなやつなんだろうなっつー』
ジョセフ『よかったら僕らと友達にならない?暇はさせないよ?』
カトレア『べつにいいや』
ジョセフ『とても早い返事だ、僕でなきゃ見逃しちゃうね』
ケビン『友達とか仲間とまではいかなくても話しかけることぐらい良いだろ』
カトレア『…まぁ…別に、私にメリットもデメリットも無いし』
ケビン『そりゃどーも』
それから本当に二人は私に話しかけてきた、図書室だったり学校だったり…それでわかったことはケビンは私と同じで外から来た子でジョセフは物心ついた時からずっとここで暮らしているらしい、ケビンも8歳の時にここに来たから最近の外でのことは知らないらしかった
ケビン『最近はそんな感じなんだな』
カトレア『そうだよ、でもここテレビとかあるでしょ?ニュースとかって…』
ジョセフ『ここは小さい子達も多いからね、そういうのは流さないで子供向けのしか流れないんだ、ニュースとか新聞は警備員室でしか見れないんだよ、僕らは入れないけどね』
カトレア『ふーん…何て言うか……不便だね』
ケビン『そうなんだよな~、もう何年もバスケの試合見れてねぇよ』
不貞腐れたようにケビンが天井を見上げた
カトレア『ケビンってそういうスポーツ系好きだよね』
ケビン『まぁ…体動かすの楽しいしな』
ジョセフ『僕はどっちかと言うと植物のほうが気になるな~、ここのは大体全部偽物だから、なんだっけか前にカトレアが言ってた……さ、さ~』
カトレア『桜?』
ジョセフ『そう!サクラ!春になるとピンク色の花が一斉に咲くんでしょ?見てみたいなぁ~!』
カトレア『う~ん…でも桜はアメリカで見たことないからな~、日本には沢山咲いてるんだけど…』
ケビン『行ったことあんの?』
カトレア『一回だけね……パパが日本人なの』
ケビン『ほーん、じゃああの…カンジ?ってのも書けたりすんのか?』
カトレア『パパに教えてもらったのなら書けるよ』
ジョセフ『え!気になる!紙とペンあるから書いてみてよ!』
カトレア『え、まぁいいけど』
ケビン『これは?』
カトレア『それは火だよ、Fire』
ジョセフ『じゃあこれは?』
カトレア『これは月だね、Moonだよ 』
ケビン『聞いたことはあるけど文字一個に色んな読み方があるんだろ?頭混乱しそうだな…』
カトレア『慣れればそんなでも無いよ、お姉ちゃんは私より沢山書けるし』
ケビン『なんつーか…すげーなお前』
ジョセフ『ホントにね…尊敬するよ…』
カトレア『そんなにかな… 』
そんな日々が楽しかった、これからも続くと思ってた、続いて欲しかった…でも神様は無情だね、ひどいよ
その半年後に、ケビンはどこかに連れていかれた
遅くなりました、サボってましたすみません