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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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みんな知ってるあの噂。

願いを叶える雑貨屋さん、魔女が経営してるってもっぱらの噂。

今回は一体どんなお客さまかしら。


「ねぇきいた?中川先輩おねがい、叶えてもらったんだってー!それで、叶えてもらったお願いが遥先輩と付き合うことだったらしいよ」

また噂好きな百合の長い話が始まった…

『またその手の話?もう聞きあきたわ…』

「晶ちゃん!また?じゃないよぉー!今回はマジなんだって!」

『はいはい、その台詞も何度目よ。』

百合は昔からこういう少しオカルトじみた話が大好きだ。どこからともなくそういう話を持ってきて毎度毎度長々と話を聞かされる。

「でね、それでね!?一緒にその雑貨屋さん探してみない?」

毎回決まってきらきらとした瞳でこちらを見るのだ。

『わかったわかった、付き合ってあげるよ』

「やっった!ありがとう!」

私が承諾するとぴょんぴょんと飛び跳ねて喜ぶ昔からこの子はこうやって人に甘えるのが上手い。そういうところが昔から羨ましい、

「じゃあ今日の放課後また集合ね」


放課後言われた通り校門に集まりその雑貨屋さんを探していた。思ってもみなかった、本当に見つかるなんて。

「ほ、ほんとにあったんだ!え〜凄ー!!」

店を見てドン引きする私とは裏腹に百合は凄くはしゃいでいる。

「ね、入ってみようよ」

『ぇ、それ本気で言ってんの…?こんな怪しいお店何があるか分からないのに?』

「先輩だってお願い叶えてもらったんだよ!ここまで来て叶えてもらわない方がおかしいでしょ〜!」

周りにお花畑が咲いて居そうなテンションで目の前の店へと足を運ぶ。

『ちょ、待ちなって!ゆり!』

「待ちませ〜ん!ほら、早く晶ちゃんもいこ」

ガラッと勢いよく扉を開ける。

百合に連れられて入ったそこは、しんと静まり返っていてとても、居心地が、悪い。

今は夏で外も比較的明るくて暖かい。

でもここはそんな外と対照的で、薄暗い店内、ひんやりと冷えた空気をしている。

『ね、ぇ、ここなんかやばいって出よっ、』

「大丈夫だよぉ〜!心配性だな、あきちゃんは!誰がいらっしゃいませんかー?店員さ〜ん?」

大声で誰かいないのかと呼びかける。いつもマイペースでおっとりしているのにこういう時だけ積極的なのだこの子は

「*あら、ごめんなさい。全く気づかなかったわ、*」

奥から長く黒いワンピースを着た女性が出てくる。

「今日はどう言ったご要件かしら」

その女性は長い黒髪でとても綺麗な容姿をしていた。落ち着いた様子で、言葉や行動に品性すら感じる。

「あ、あの!ここが願いを叶える雑貨屋さんだと聞いたんですが!」

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