テラーノベル
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うなじ 🖤🩷
※2025年ライブ辺りの話だと思ってください。🖤が渡加しなかった設定。
「おはよーございまーす!…ってあれ?皆どうしたの?」
今日はグループでの仕事。
ラウールが楽屋に入るといつもわちゃわちゃ騒がしいくらいのメンバーが皆明後日の方向を向いて気まずそうにしている。
まだ岩本と阿部と佐久間は来ていないようだ。
「しょっぴー、皆どうしたの?」
鞄を席に置いて、目の前で突っ伏していた渡辺に問う。
「あれだよ」
勘弁してくれよ、と大きく溜息をついてある1点を指差す。
指差した先には、見慣れた目黒の後ろ姿。と抱き抱えられている佐久間。所謂、バッグハグをしている状態。
佐久間もいないと思っていたが、どうやら目黒の背中に隠されていたようだった。
「どんな状態?」
渡辺が言うには、佐久間がこれ見よがしにうなじを曝け出しているのが気に食わない目黒が、ヘアメイクが来るまで自分達に見えないようにしている。とのこと。
佐久間は「冬でも下ろしてんのあちーじゃん!」と機能面で髪を上げてると主張するが、目黒は「佐久間くんのうなじを見ていけない妄想する奴がいるかもでしょ!?」と主張。
その場にいるメンバーには迷惑な話だ。
お前以外そんな妄想しねーよ、とそこにいた全員が同じ事を思った。
メンバーには公言しているが、目黒と佐久間は恋人関係である。
公言される前から、こいつら早く付き合っちゃえよ、という雰囲気が流れていたので、今のような光景は日常茶飯事だ。
ただ、嫉妬を自分達に向けられるのは非常に面倒くさい。
勝手に2人やってくれ。巻き込まないで欲しい。
「まじで勘弁してくれよ、佐久間も目黒が嫉妬深いの分かってんだから髪上げてくんなよ」
渡辺が佐久間へ苦言を呈する。
目黒の肩口から佐久間の顔がヒョコッと出てきた。
「いやっ!!まさかそこに地雷があると思わねぇじゃん!」
「ていうかさ、めめもいきなりどうしたの。うなじで言うならショートヘアの時なんか常に出てたでしょ?」
深澤が子供に言い聞かせるように、優しく目黒に話しかける。
「常に出てるのと、髪を括った時に出てるのでは色気が違うんだよ」
「それが意味分かんねー」
「あっ!もうちょっと!!佐久間くん!」
「もーーー離せよ、そろそろスタッフさん来ちゃうからぁーー!」
「こら、舘さんの後ろに隠れないの!」
目黒が深澤に返事をするために振り返った隙に拘束から逃れようとジタバタする。
なんとか逃れた佐久間は宮舘の後ろに隠れた。
「舘さん、こっちに引き渡してください」
「目黒、待て。待てだ。」
何だか楽しくなってしまった宮舘を挟んで攻防戦を繰り広げる佐久間と目黒。
(何か佐久間くんとめめが犬に見えてきた)
「でも確かに髪上げてクリップで留めたさっくん、浴衣女子みたいな色気あるやんな」
向井がボソッと呟いた。
その言葉に深澤と渡辺、ラウールの背筋が一瞬にして凍りついた。
「おい!何言ってんだよ!康二ちょっと黙っとけって」
「あいつ、佐久間のことになると嫉妬すげぇからまじでそう言うこと言うなよ」
しー!と深澤が向井の口を手で塞ぎ、渡辺は向井の頭に拳骨をお見舞いする。
ラウールは目黒達に背を向けて向井を見えないように壁になった。
4人がチラッと目黒の様子を伺うが、攻防戦に夢中で向井の言葉には気付いていないようだ。
ほっと胸を撫で下ろす一同。
ただ、この状況はどうにかしないといけない。
--ガチャ
「おはよーございます」
「お前ら外まで声聞こえてたぞ」
直前まで仕事が入っていた阿部と岩本が一緒に入ってきた。
何事だ、と岩本が近くにいたラウールに問う。一部始終を聞いた岩本が「ちょっと佐久間」と手招きをする。
「蓮のせいで俺が怒られるじゃん!」
「あ、良いこと思いついた。めめちょっとおいで」
岩本の元へ行こうとした佐久間を阿部が制止し、何故か目黒を呼ぶ。
「??」
「はい、めめばんざーい」
頭にハテナを浮かべながら目黒は阿部に従う。
阿部は目黒が来ていたフードパーカーをすぽんっと脱がした。
「うぇ!?あべちゃん!?」
予想だにしなかった阿部の行動に動揺を隠せない目黒。思わず自分の身体を抱きしめる。
「はいっ次、佐久間ばんざーい」
阿部の行動に怯えながら、佐久間は素直に言う通りにする。
阿部は脱がした目黒のパーカーを佐久間に着せて、フードを被せた。
「これなら佐久間のうなじ隠れるでしょ?」
うなじ隠れるし、彼パーカーだし一石二鳥だね♫と2人に向けてにこっと微笑んだ。
「おぉ、さすが阿部ちゃん」
「彼パーカーは思いつかんかったわ…」
「さすがうちの頭脳…」
「まじで馬鹿ップルいい加減にしろよ」
各々が口々に賞賛と文句を呟いている中、やけに静かな佐久間。
「良かったな、佐久間」
これで目黒に嫉妬されないぞ…と岩本が声を掛けたが応答がない。
「佐久間?」
-–
「みなさーん、そろそろ打ち合わせ良いですか〜?…あれ?」
数十分後、スタッフが彼らの楽屋に入ると
いつもの7人と、とんでもなくキラキラした眩しい笑顔の目黒、そして
「佐久間さん大丈夫ですか?」
蒸気が出そうなくらい顔が真っ赤に染まった静かすぎる佐久間。
熱があるのでは?とスタッフが佐久間を気にかけようとすると、その腕を眩しい笑顔の目黒が掴んだ。とんでもない強さで。
「あ、気にしないでください。打ち合わせ始めましょう!!」
「あっ…ハイ」
その後、「何か飽きたから髪切った!」と肩くらいまで伸びていた髪を、うなじが隠れるくらいまで切った佐久間がいたとか。
end
髪をアップにした🩷さん最高でしたよね。
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