テラーノベル
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かき氷と衝動 💚🩷
※センシティブ一歩手前みたいな表現があります。ご注意ください。
※軽微な修正をしました。
side 💚
テレビ番組での新曲披露。
ありがたいことに俺らのためだけに屋台を準備してもらって、空き時間で各々が屋台飯やゲームを楽しんでいる。
アイドルという特殊な仕事をしているため、普段中々夏祭りとか行くことが出来ない分、俺も人目を気にせず楽しんでいた。
「佐久間、これから本番なんだからもうちょっと考えろよ」
ふと、照が佐久間に注意している声が聞こえた。
佐久間を見ると、ブルーハワイのかき氷を食べている。
あぁ、そういうことね。
「祭りといえばかき氷だろ!」
「ベロ青になるだろが」
ベェってしてみろ、と言われて佐久間は照に舌を見せる。
ほらぁ、と呆れる照。
声だけ聞くと怒ってるように聞こえるけど、表情には甘さが見え隠れしている。
「いいこと思いついた!いちご味のかき氷食べたら中和されんじゃね?」
「しねぇよお馬鹿」
閃いた!と佐久間がかき氷の屋台に駆けていく。
ふっかの声は聞こえていないようで、はぁ、とふっかは大きな溜め息をついた。
いつも佐久間に対して溜め息をついてる割には随分と優しい目してるよね?
佐久間は愛されキャラだ。
本人もそういうキャラクターと自覚して、敢えてそう振る舞っているから、必然とメンバーとの絡みも多い。
ファンも喜ぶしね?
そこは否定しないよ?
カメラの前ならね。なんとも思わない。
いつからだっただろうか、そんな佐久間に向けてドロリとした感情を持つようになったのは・・・。
カメラがない状況でも変わらずメンバーといちゃいちゃしているのを目にすると、腹の奥底から黒い感情が湧き出てくるようになった。
佐久間は無事、いちご味のかき氷をGETし、舌の色を中和させようと試みていた。
「阿部ちゃん、ベロ赤くなったぁ〜?」
照でもなく、ふっかでもなく、
俺に向けてベェってベロを見せてくる。
別に近い場所に居たわけでもないのに。
そういう佐久間の行動に喜んでしまう。
想像とおり、ピンク色の舌全面が鮮やかな紫に変わっている。
普通に考えたらさ、青に赤合わせると紫になるじゃん?
分かんないかなぁ。
あぁ、もう本当に・・・
(ばかわいいなぁ・・・もう)
「うーん、紫」
「えぇ!?紫になってんの?」
予想もしていなかった色に焦る佐久間。
ばかわいい佐久間に愛おしいと思う感情と俺のドロリとした感情が溢れ出てくる。
これは、常に常識人であろうと欲を抑えている俺の衝動的な行動なのは理解している。
良くないのに、抑えられなかった。
「佐久間ぁ、おいで」
メンバーやスタッフの死角になっているであろう建物の陰に連れて行く。
俺に絶大な信頼をおいている佐久間は、俺がこれからしようと思っていることなんて1つも想像していないんだろうな。
「阿部ちゃん、なぁに?」
人が通る可能性のある側を背にして自身が壁になるように佐久間を奥に立たせる。
こういう時、身長を高く育ててくれた両親に感謝だよね。
「少しだけ舌の紫色薄くしてあげよっか」
「え!まじ?お願い!」
「じゃあ、目瞑って、舌出して」
「??はーい」
目を瞑って、先ほどみたいに舌を出す。
自身の左手で佐久間の両目を覆って、右手指で舌を引き出す。
「ふぇ!?ひゃべひゃん!?」
あからさまにビクッと肩を震わす。
「佐久間は本当に可愛いね」
もう少し人を疑おうね?
引き出した舌をじゅっと吸う。
・・・甘いなぁ。
「んゔっ・・・ひゃべひゃ、んむ、・・・ひゃめへ」
吸った舌を甘噛みしてねっとりと絡ませる。
右手で佐久間の後頭部を掴んで逃げられないようにして、更に深く口付ける。
佐久間が俺の肩を掴んで距離を取ろうと押し返してくる。
でもごめんね。
俺も男だからさ、力はあるのよ。
最初は佐久間もなんとか抵抗していたが、少しずつ力が抜けてきた。
レンタルしている浴衣を汚すわけにもいかないので、左目を覆っていた手を解放して腰に回す。
佐久間どんな顔をしているんだろう?
俺のした行動に対する佐久間の全ての反応を見たくて、薄く目を開ける。
大きな目に涙を溜めて
肩で息をして
トロンという表現そのものの表情。
理性が焼き切れそうになったが、照が佐久間を呼ぶ声が聞こえて解放してやった。
はふはふと呼吸を整えてる佐久間。
佐久間の口の端からどちらのか分からない唾液が伝っている。
「はっ・・・は、あべちゃ・・・」
俺の突然の行動に、なんで?という表情をする。
「舌、出してみて」
おずおずとチロッと先程よりも控えめに舌を出す。
あんなことされたのに、まだ従うの?
「・・・言うこと聞くんだね」
頬を優しく撫でて、その流れで唾液を拭ってやる。
鮮やかな紫色は薄くなっていて、本来の舌の赤みが強く見えた。
「良かったね、紫色薄くなったよ
また舌変な色になっちゃったら、俺に言うんだよ?」
耳元で囁く。
佐久間の唇が震えて、足の指にぎゅうっと力が入った。
「あべちゃんの・・・ばか、へんたい」
せめてもの抵抗なのか、きっと睨む。
うるうるの目で睨まれても怖くないよ。
「うん、変態でいいよ。佐久間にだけだけどね?」
なんで、佐久間にだけか、分かる?
そう囁くとふるふると小さく首を横に振る。
「いつか2人きりのときに教えてあげるね」
「あべちゃ、」
きゅうっと佐久間が俺の浴衣を掴む。
辞めてくれないかな、そうやって人の理性を弄ぶような行動とるの。
早く照とふっかの元に行きなよ。
「ひかるー!佐久間かき氷食べ過ぎちゃってお腹いたいんだってー」
腰が抜けている佐久間を回収してもらうように2人を敢えて呼ぶ。
「えっあべちゃ・・・」
「このまま一緒にいたらね、俺が佐久間を襲っちゃいそうなの」
「っひゃ・・・」
嫌でしょ?と最後に耳たぶに歯を立ててその場を離れた。
「かき氷2個も食うからだろ・・・ったく」
「立てないくらいってどんだけ腹痛いんだよ」
「えへへ、ごめん」
皆が皆、純粋な好意を持ってる訳じゃないんだよ?
俺がどんな感情でいつも見ているか、いつか教えてあげるね。
💚と🩷がどうなったのかはご想像にお任せします。
迷いましたが、一応センシティブを付けさせていただきました。
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