テラーノベル
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3ヶ月で本気(マジ)になる恋。
🩷佐野勇斗
💛吉田仁人
🤍山中柔太郎
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
第14話 優しさがすれ違う。
『大好きだよ』
あの夜、勇斗が口にした言葉が、
ずっと頭から離れなかった。
演技なのか。
それとも、本心なのか。
考えたって、答えなんか出ない。
だって、勇斗は俳優だ。
人をドキッとさせるのも、甘い言葉を口に
するのも、きっと自分が思っている以上に
得意なんだろう。
……だから、あれだって。
特別な意味なんて、ないはずなのに。
💛「……はぁ」
思わず、小さなため息がこぼれた。
勇斗の言葉ひとつで、
こんなにも振り回されている自分が
嫌だった。
いつも通りに接したい。
変に意識したくない。
勇斗に、余計な気を遣わせたくない。
そう思っていたはずなのに。
撮影前の楽屋。
勇斗はいつものように、
仁人の隣にやってきた。
🩷「仁人、今日終わったら一緒に帰らない?」
いつもと変わらない、明るい声。
いつもと変わらない、柔らかい笑顔。
それだけで、また胸が落ち着かなくなる。
💛「……なんで?」
🩷「え? いや、久しぶりにゆっくり話したいなって!」
勇斗は何も知らない顔で笑っていた。
あの夜のことなんて、
何とも思っていないのかもしれない。
自分だけが、
勝手に意識しているのかもしれない。
そう考えたら、なんだか悔しくなった。
💛「……そういうの、別にいいんじゃない?」
🩷「……え?」
💛「俺たち、仕事で一緒にいるんだし。わざわざ仕事終わりまで一緒にいなくてもいいでしょ」
言ってから、少しだけ胸が痛んだ。
本当は、
勇斗と話すのが嫌なわけじゃない。
一緒に帰るのだって、嫌じゃない。
むしろ、誘われたことが嬉しかった。
……だからこそ、困るのだ。
勇斗の何気ない言葉に
期待してしまう自分が。
💛「……勇斗って、そういうの慣れてるでしょ?」
🩷「……え?」
💛「人をその気にさせるようなこと。得意じゃん、そういうの」
勇斗の笑顔が、ほんの一瞬だけ止まった。
それでも仁人は、止まれなかった。
💛「……だから、あんまり本気にしない方がいいのかなって」
言葉にしたかったのは、
きっとそんなことじゃなかった。
期待してしまう自分が嫌だとか。
勇斗の言葉を意識してしまうとか。
そんな気持ちを、
どう伝えればいいのかわからなかった。
だから、代わりに。
いちばん言わなくていい言葉を
選んでしまった。
🩷「……そっか」
勇斗は小さく笑った。
🩷「……うん。そうだよね。俺、そういうの得意だもんね」
💛「……」
🩷「ごめんね、変なこと誘っちゃって! じゃあ、またあとでね!」
勇斗はそう言って、
いつものように笑いながら離れていった。
その背中を見つめながら、
仁人は小さく息を吐いた。
……ちょっと、言いすぎたかもしれない。
そう思った。
でも、
今さら呼び止めることもできなかった。
あんな言い方をした理由を、どう説明すれ
ばいいのかもわからなかったから。
一方、勇斗は。
仁人から少し離れたところで、
ゆっくりと足を止めていた。
『人をその気にさせるようなこと。得意じゃん』
『あんまり本気にしない方がいいのかなって』
頭の中で、何度も言葉が繰り返される。
……そっか。
仁人は、そう思ってたんだ。
自分が言った「大好きだよ」も。
一緒にいたいと思う気持ちも。
全部、俳優としての自分がやっていること
と同じに見えていたのかもしれない。
胸の奥が、じわじわと痛くなる。
本当は、そんなつもりじゃなかった。
仁人をドキドキさせたかったわけでも、
勘違いさせたかったわけでもない。
ただ、好きだった。
ずっと前から。
それだけだったのに。
🩷「……はは」
小さく笑ってみる。
……でも。
それよりも、勇斗の頭から
離れなかったのは、
仁人の言葉の奥にある気持ちだった。
自分の言葉に、仁人は困っていた。
自分の行動を、負担に感じていた。
一緒に帰りたいと言ったことさえ、
迷惑だったのかもしれない。
……俺、何やってるんだろ。
好きだから、そばにいたかった。
好きだから、もっと笑ってほしかった。
好きだから、少しでも距離を
縮めたかった。
でも、それが仁人を困らせていたのなら。
自分が近づくたびに、
仁人が何かを考えて、
悩んで、傷ついていたのなら。
🩷「……俺が、悪かったのかな」
ぽつりとこぼした声は、
誰にも届かなかった。
仁人の言葉は、確かに痛かった。
自分の本気が、
軽いものだと思われていたことも。
好きな人に、
そんなふうに見られていたことも。
本当は、悲しかった。
それでも。
仁人が
自分のせいで傷ついていたのだとしたら。
その方が、ずっと嫌だった。
🩷「……もう、やめよ」
小さく呟く。
自分から話しかけるのも。
必要以上に隣に行くのも。
一緒に帰ろうと誘うのも。
少しだけ、控えよう。
俺が何か言うたびに、
仁人がまた困ってしまうのなら。
俺が近づくたびに、
仁人が傷ついてしまうのなら。
……俺から、離れればいい。
そうすれば、少なくとも。
これ以上、
仁人を困らせずに済むはずだから。
それからの勇斗は、少しだけ変わった。
いや。
周りから見れば、
何も変わっていないのかもしれない。
メンバーと話すときは笑うし、
ふざけるし、
いつも通りに冗談だって言う。
ただ、仁人に対してだけ。
自分から話しかけることが、
少なくなった。
💛「……勇斗、これなんだけど」
🩷「あ、ごめん。今ちょっとスタッフさんに呼ばれてるから、あとでいい?」
💛「……あ、うん」
別の日。
仁人が隣に座ろうとすると、
勇斗は先に立ち上がった。
🩷「俺、ちょっと柔太朗のとこ行ってくるね!」
💛「……そっか」
勇斗は笑っていた。
いつも通りに。何もなかったみたいに。
けれど、仁人にはわからなかった。
どうして、急に距離を置かれているのか。
自分が言った言葉が
原因なのかもしれない。
そう思うたびに、胸がちくりと痛んだ。
……やっぱり、言いすぎた。
あんなこと、言わなきゃよかった。
勇斗がどんな気持ちで誘ってくれた
のかなんて、自分にはわからない。
それなのに、勝手に決めつけて。
傷つけるようなことを言ってしまった。
💛「……はぁ」
謝らなきゃ。
そう思うのに。
今さら何て言えばいいのか
わからなかった。
休憩時間。
勇斗は、
誰もいない楽屋にひとりで戻ってきた。
少しだけ、一人になりたかった。
仁人と目が合うたびに、
何を話せばいいのかわからなくなる。
今まで通りに笑いかけたら、
また仁人を困らせるかもしれない。
かといって、冷たくするつもりもない。
ただ、余計なことを言わないように。
余計な期待をさせないように。
そうやって距離を取っているうちに、
自分がどう振る舞えばいいのかさえ、
わからなくなっていた。
🩷「……俺、何してんだろ」
椅子に座り、俯く。
仁人に嫌われたくない。
困らせたくない。
傷つけたくない。
それなのに、
もう傷つけてしまったのかもしれない。
自分の気持ちを
押しつけていたのかもしれない。
🩷「……ごめんね、仁人」
誰もいない楽屋で、そっと呟いた。
もちろん、仁人には届かない。
目元が熱くなる。
自分が傷ついたから、
泣きたいわけじゃなかった。
もちろん、悲しかった。
本気だった気持ちを、軽いものみたいに
言われたことは、やっぱり苦しかった。
でも、それ以上に。
自分のせいで仁人が悩んでいたことが、
苦しかった。
自分が好きだと思うたびに。
近づきたいと思うたびに。
仁人が困っていたのだとしたら。
🩷「……俺、ちゃんと……」
言葉が途切れた。
ちゃんと、
仁人の気持ちを考えていたつもりだった。
でも、本当は。
自分が一緒にいたいから。
自分がもっと近づきたいから。
そんな気持ちばかりを
優先していたのかもしれない。
🩷「……っ」
堪えていた涙が、静かにこぼれた。
そのとき。
ガチャッ、と楽屋の扉が開いた。
❤️「……あれ? 勇ちゃん?」
勇斗は、慌てて顔を上げた。
急いで涙を拭う。
🩷「……あれ、舜太? どうしたの?」
できるだけ、いつも通りの声で。
🩷「なんか用事? 笑」
けれど、声は少しだけ震えていた。
舜太はすぐに気づいた。
赤くなった目元。
無理に作った笑顔。
❤️「……勇ちゃん」
🩷「……ん?」
❤️「無理して笑わんでええよ」
その言葉に、勇斗は一瞬だけ目を伏せた。
🩷「……いや、別に。なんでもないよ」
❤️「……ほんまに?」
🩷「……うん」
舜太はそれ以上問い詰めず、
勇斗の隣に腰を下ろした。
❤️「……俺でよかったら、話聞くよ?」
勇斗はしばらく黙っていた。
やがて、ぽつりと口を開く。
🩷「……俺さ」
❤️「うん」
🩷「……仁人のこと、傷つけちゃったのかな」
舜太は少し驚いた顔をした。
勇斗は俯いたまま、続ける。
🩷「今日、一緒に帰ろうって誘ったんだけど……なんか、俺がそういうことするの、慣れてるでしょって」
❤️「……うん」
🩷「人をその気にさせるのが得意だって。だから、本気にしない方がいいって」
一度、言葉を切る。
🩷「……俺、そんなつもりじゃなかったんだけどな」
その声には、
少しだけ悲しさが滲んでいた。
🩷「でも、仁人……なんか、すごく困ってるみたいだったから」
❤️「……」
🩷「俺が変に近づいたり、好きとか、そういうこと言ったりするから……仁人、どうしたらいいかわかんなくなっちゃったのかなって」
勇斗は、ぎゅっと手を握った。
🩷「……俺、仁人には笑っててほしいんだよ」
それだけは、本当だった。
自分の気持ちが届かなくてもいい。
今すぐ、
同じ気持ちになってくれなくてもいい。
ただ、
自分のせいで仁人が苦しむのは嫌だった。
🩷「だから……ちょっと、距離置こうかなって」
❤️「……勇ちゃん」
🩷「俺から話しかけなかったら、仁人も気を遣わなくて済むでしょ? 俺が何か言うたびに、また傷ついちゃったら嫌だし」
そう言って笑おうとした。
けれど、うまく笑えなかった。
🩷「……でも、ちょっとだけ、悲しかったな」
最後の言葉は、ほとんど囁きだった。
❤️「……うん」
舜太は、静かに頷いた。
❤️「そっか……勇ちゃん、仁ちゃんのこと、ほんまに大事なんやな」
勇斗は答えなかった。
ただ、目元を押さえて、小さく頷いた。
❤️「……無理して笑わんでええからな」
その優しさに、勇斗はもう一度、
静かに涙を拭った。
その頃、仁人もまた、後悔していた。
勇斗が自分から
話しかけてこなくなったこと。
以前なら当たり前だった笑顔が、
自分に向けられなくなったこと。
全部、
自分が言った言葉のせいかもしれない。
💛「……俺、何やってんだろ」
本当は、
勇斗と一緒に帰るのだって嬉しかった。
あの夜の言葉だって、
嫌だったわけじゃない。
ただ、意識してしまう自分が怖かった。
だから、あんな言い方をした。
勇斗の気持ちを決めつけて。
勇斗がどんな思いで自分に
近づいてくれていたのかも知らないまま。
💛「……ごめん、勇斗」
小さく呟いても、届くはずがなかった。
謝りたい。
でも、謝ったら、どうしてあんなことを
言ったのか聞かれるかもしれない。
そうしたら、自分が勇斗の言葉を気にして
いたことまで、知られてしまいそうで。
……何を、
そんなに怖がっているんだろう。
自分でも、わからなかった。
撮影が終わり、
メンバーが楽屋に戻ってくる。
仁人が荷物をまとめていると、
隣に舜太が座った。
❤️「……仁ちゃん、ちょっと聞いてええ?」
💛「……なに?」
❤️「……勇ちゃんと、なんかあった?」
その名前が出た瞬間、
仁人の胸が小さく跳ねた。
💛「……え? なんで?」
❤️「いや、今日二人とも様子おかしいなと思って」
💛「……別に、何もないけど」
そう答えたものの、
心のどこかがざわついていた。
舜太は少し迷うように間を置いてから、
ぽつりと言った。
❤️「……さっきな、勇ちゃん泣いとったんよ」
💛「……え?」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
❤️「俺が楽屋に用事あって入ったら、慌てて涙拭いとって……無理して笑っとったけど、全然いつも通りやなかった」
💛「……えっ?! 勇斗が?!」
思わず、声が大きくなった。
💛「……待って。勇斗が泣いてたって……あの勇斗が?」
❤️「……うん」
仁人は言葉を失った。
勇斗が泣くところなんて、
ほとんど見たことがない。
いつだって明るくて。
どんなに忙しくても、みんなを笑わせて。
自分の前では、
少し照れくさそうに笑いながら、
当たり前みたいに隣にいてくれる人。
そんな勇斗が、泣いていた。
💛「……なんで?」
小さくこぼれた声は、
自分でも驚くほど弱かった。
❤️「……詳しいことは、俺からは言えんけど」
舜太は少しだけ仁人を見つめた。
❤️「勇ちゃん、仁ちゃんのこと、めっちゃ気にしとるから」
💛「……っ」
胸の奥が、ぎゅっと締めつけられた。
思い浮かぶのは、今日の自分の言葉。
『人をその気にさせるようなこと。得意じゃん』
『あんまり本気にしない方がいいのかなって』
……もしかして。
あれが、原因だったんだろうか。
勇斗は、あのとき笑っていた。
いつもみたいに。
だから、大丈夫だと思っていた。
でも、もし。
あの笑顔の裏で、
傷ついていたのだとしたら。
💛「……俺、そんなつもりじゃ……」
言葉が途切れた。
そんなつもりじゃなかった。
傷つけるつもりなんてなかった。
むしろ、
勇斗のことを思って言ったつもりだった。
……でも。
傷つけるつもりがなかったからって、
傷つけていないことにはならない。
その当たり前のことに、今さら気づいた。
❤️「……仁ちゃん」
💛「……なに?」
❤️「勇ちゃん、いつもみたいに笑っとったけど……なんか、無理しとる感じやった」
舜太は、仁人の肩を軽く叩いた。
❤️「……ちゃんと、話してみたら?」
仁人は俯いたまま、小さく頷いた。
そのとき。
🩷「ただいまー! ……って、あれ? 二人とも何の話?」
スタッフに呼ばれていた勇斗が、
楽屋に戻ってきた。
いつもと変わらない、明るい声。
いつもと変わらない、笑顔。
……なのに。
仁人には、その笑顔が少しだけ無理をして
いるように見えた。
💛「……勇斗」
気づけば、名前を呼んでいた。
🩷「……ん?」
勇斗が振り返る。
目が合った。
けれど、ほんの一瞬。
🩷「……ごめん、俺、ちょっと準備してくるね!」
勇斗はすぐに視線を逸らして、
荷物の方へ歩いていった。
💛「……」
……避けられた。
そう思った瞬間、胸が痛くなった。
勇斗は何も言わなかった。
責めもしなかった。
ただ、自分から離れていった。
それが、かえって苦しかった。
それからしばらくして。
メンバーがそれぞれ準備を進める中、仁人
は何度も勇斗の方を見てしまっていた。
勇斗は、
いつも通りにメンバーと話している。
笑っている。
ふざけている。
けれど、仁人が話しかけようとすると、
どこか一歩引いたような態度を取る。
目が合いそうになると、逸らされる。
話しかけても、必要最低限の返事だけ。
まるで、自分と関わらないように
しているみたいだった。
……俺が、そうさせたんだ。
仁人は、ぎゅっと唇を結んだ。
あんなことを言わなければ。
勇斗の気持ちを勝手に決めつけなければ。
今だって、いつもみたいに話せていたのか
もしれない。
謝らなきゃ。
そう思うのに、勇斗が離れていくたびに、
声をかけるタイミングを失ってしまう。
そして、帰り際。
みんなが先に楽屋を出ていき、
気づけば勇斗と仁人だけが残っていた。
今なら、聞けるかもしれない。
仁人は意を決して、
勇斗の背中に声をかけた。
💛「……勇斗」
🩷「……ん?」
振り返った勇斗は、
少しだけ驚いた顔をしていた。
仁人は一度、唇を噛んだ。
💛「……俺、なんかした?」
言ってから、違うと思った。
聞きたいのは、そんなことじゃない。
でも、うまく言葉にできなかった。
💛「……今日、俺が言ったこと……」
勇斗の表情が、わずかに揺れた。
💛「……ちょっと、言いすぎたと思ってる」
やっと、言えた。
たったそれだけなのに、
心臓がうるさかった。
勇斗はしばらく黙っていた。
それから、いつものように笑おうとした。
🩷「……ううん。大丈夫だよ」
💛「……でも」
🩷「ほんとに。気にしないで?」
優しい声だった。
責める気配もなかった。
けれど、仁人には、
その優しさが少しだけ遠く感じられた。
🩷「……俺こそ、ごめんね」
💛「……え?」
🩷「俺、ちょっと距離感、間違えてたのかも」
その言葉に、仁人は息を止めた。
🩷「仁人が困るようなこと、もうしないから」
💛「……っ、違……」
違う。
そうじゃない。
そんなことを言ってほしいわけじゃない。
でも、何が違うのか。
自分でも、うまく説明できなかった。
勇斗は、困ったように笑った。
🩷「……じゃあ、俺、先帰るね」
そう言って、荷物を持つ。
💛「……勇斗」
もう一度、呼び止めようとした。
けれど、その先の言葉が出てこなかった。
勇斗は振り返らなかった。
扉が静かに閉まる。
その音が、やけに大きく聞こえた。
仁人は、
しばらくその場から動けなかった。
……違うのに。
勇斗が嫌なわけじゃない。
一緒にいたくないわけでもない。
むしろ、今まで通りに戻りたい。
また隣で笑ってほしい。
くだらない話をして、一緒に帰って。
何も考えずに、
隣にいられるようになりたい。
なのに、自分が言った言葉が、
二人の間に壁を作ってしまった。
💛「……ばか」
誰もいない楽屋で、小さく呟く。
勇斗のことも。
自分のことも。
どうして、こんなに不器用なんだろう。
傷つけるつもりなんてなかった。
それなのに、勇斗を傷つけてしまった。
そして今度は、勇斗が自分を傷つけない
ようにと、遠ざかってしまった。
……そんなの、望んでいなかったのに。
勇斗は、仁人を傷つけたくなかった。
仁人は、勇斗を傷つけたことを
後悔していた。
お互いに、
相手のことばかり考えているのに。
お互いに、
本当の気持ちは伝えられないまま。
少しずつ、距離だけが離れていく。
――いつも通り、ができない。
その理由を、
二人ともまだ知らない。
いや。
本当は、
気づき始めているのかもしれない。
自分にとって相手が、ただのメンバーでは
なくなっていることに。
(ᯅ̈ )❁⃘*.゚
203
りちこ
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切なすぎてもう泣けてきた(T^T) 仁人くんも勇斗くんもお互いの事を考えてすれ違っている切ない雰囲気を書けるの天才すぎる… めっちゃ続きが気になる小説でした!
もう、神作すぎます😭💕
普通にさ...... 付き合えよ!