テラーノベル
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和樹は私の話を辛抱強くじっと聞いてくれた。それが女にとってどれほど重要なことか、多くの男性はわかっていない
何も論破せず・・聞くこと・・・口をはさまないこと、批判しないこと、理由は何であれ、私の悲しい気持ちに寄り添ってくれること
彼は肩を貸して泣かせてくれた。親指で私の涙を拭ってくれた、「きっと仲直り出来るよ」と頭を撫でて慰めてくれた
私は運転できないほどワインを飲んで酔ってしまった、和樹がタクシーを呼ぼうと言った、立ちあがった私はふらついた
彼がヨロけた私を抱きしめて支えた、二人は見つめ合った。私は優しさに飢えていた
康夫では無理だった、和樹が優しく私の髪を撫でてくれた。その優しさに身をゆだねたくなった
唇がそこにあった
キスをした
私は彼にしがみついた
私達は後ろ向きにソファに倒れこみ、何度も繰り返しキスをした。彼の舌が入って来た。本気のキスになった
彼は私のデニムとショーツを一気にずり降ろし、脚を開かせ割って入って来た。私は夢中で彼の舌を吸った
指が一本入って来た・・・
さらにもう一本・・・
私は自分ではない声を上げた、間違っていると思ってたけど止めて欲しくなかった
怒りや失望以外のものを感じたかった
「もっとはやく指を動かして!!」
私は叫んだ、私は腰を突き上げ彼の手を掴んで、自分が絶頂出来るように誘導した、和樹は指を動かしながら舐めてもくれた
彼の荒い息遣いを耳元で聞きながら、私は絶頂の白い幕に包まれ、彼の指を締め付けて恍惚感に体を痙攣させた
暫くして・・・・
焦点の定まっていない目が和樹の部屋の木のブラインドを二重に見せる
荒い息遣いをした私はカチャカチャ・・・と言う音に反応して彼を見た
彼がベルトのバックルを外し、ズボンを降ろして私に言った
ハァ・・・
「絶対・・・康夫には言わない・・・」
彼はそそり立つ自分のモノを私の入り口に当ててきた、ゾクリと背筋が凍った。和樹のモノは康夫より大きかった
「や・・・やめて・・・」
「無理!」
私は酔っていた、おまけに指でイかされた後だったので、抵抗しようにも力が入らなかった
ダメ・・・やめて・・・やめて・・・ここまでは求めていない・・・
ずっと心の中で叫んでいた、心の中では抵抗していた、私はいつの間にか侵された気分になっていた、そして・・・とても気持ちが良かった
終わってから「送るよ」と言う彼を無視してズボンを履き、慌てて彼の家を飛び出した
酔いもすっかり覚め、どうにか車を運転して母の実家に逃げ帰った
欲望と怒りは消えて、後には恐ろしいほどの後悔の嵐に苛まれた
私は康夫を裏切ってしまった、6年間の結婚生活・・・付き合った期間を入れたら8年、献身的に康夫の妻として彼を支えて来たのに
青天の霹靂のように夫の親友と関係を持ってしまった
どうしてあんな事をしてしまったのだろう
私はひどい人間だ、自分がこんなに男好きで軽い人間だとは思わなかった
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