テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
◆ 20話 アプリが生活を作る日常
休日の午前。
薄灰パーカーに緑Tシャツの 三森りく(24) は、
淡い水色寄りの MINAMO“ミナ坊” を押し上げながら、
商店街を歩いていた。
淡緑シャツに灰スカート姿の 杉野いまり(20) が、
明るい淡緑フレームのMINAMOを光に反射させながら追いつく。
「りくくん、今日どこ行く?
MINAMOの地図アプリ使おうよ。」
りくが無声入力で指示すると、視界にふわりと地図が展開する。
『現在地を基点に、おすすめ散策ルートを提示します。
混雑回避モードを適用中。』
いまりは嬉しそうに頷く。
「これ、スマホの地図より自然だよね。
視界の下に薄く出るのがちょうどいい。」
──────────────────────
◆ MINAMOの“生活アプリ”たち
二人は歩きながら、今日使いそうなアプリを次々呼び出していく。
① 地図アプリ(MINAMO Navi)
・進行方向にほんのり線が伸びる
・混雑状況を視界の端に表示
・段差・工事箇所を自動警告
② 買い物アプリ(MINAMO Market)
商店街に入ると自動で起動。
店の前を通るだけで、ミナ坊が淡い文字を出す。
『今日の特売:野菜コロッケ 30%OFF』
いまりが笑う。
「これ、ついつい買っちゃうんだよね。」
③ 健康アプリ(ライフログ)
歩行リズムや脈波を読み取り、疲労度を推定。
・座りすぎ注意
・水分補給
などを小さく表示。
りくの視界にも出た。
『りく、休憩推奨。疲労レベル42%です。』
「ミナ坊、僕より僕の体調に詳しい……。」
④ 翻訳アプリ(MINAMO Translate)
観光客が話している言葉を、自然な字幕で補完。
「これ、海外旅行で絶対役立つやつだよね。」
⑤ レストラン待ち時間アプリ
店の前を通るだけで表示。
『現在の待ち時間:8分
おすすめメニュー:温野菜プレート』
いまりが食い気味に言った。
「絶対ここにしよ!」
⑥ AR観光案内アプリ
・歴史背景
・昔の景観
・イベント情報
が淡い水色の文字で重なって見える。
りくが感心して言う。
「スマホ時代より“調べてる感”がないのがいいんだよな。」
⑦ “ゆっくり視界”アプリ
視界を少し柔らかく(8K相当)にするモード。
16K疲れ対策として若者に人気。
「昨日の仕事の疲れが残ってるから、これ使お。」
ミナ坊が反応する。
『ゆっくり視界モードを起動します。』
視界がふわっと柔らかくなる。
──────────────────────
◆ アプリが日常そのものになる世界
ベンチに座ると、いまりが言う。
「MINAMOってさ、
“スマホの代わり”じゃなくて
“生活そのものの拡張”になってる感じがする。」
りくが頷く。
「わかる。
昔はアプリを“開く”って動作が必要だったけど、
今は歩くだけで必要な情報が勝手に来るもんな。」
ミナ坊が控えめに文字を出す。
『りく、今日のルートに“のんびり散策モード”を提案します。
天気と人流から最適化しました。』
いまりが笑う。
「こういう細やかさ、完全に日本製って感じ。」
りくも微笑む。
「UMIが海外と組んでても、
こういう“気遣いの設計”は日本技術の強みだよな。」
──────────────────────
◆ MINAMO普及の最大理由
“アプリが生活を丸ごと支えてくれること”
・街歩き
・買い物
・健康
・観光
・翻訳
・食事選び
・視界の調整
・ライフログ
・災害情報
・ペットアプリ(nyn&one)
・娯楽(YouTube)
・交通アプリ
・SNS
これらがすべて
視界の邪魔にならない位置に、
必要な時だけ静かに出る。
りくはミナ坊を軽く押し上げた。
「……気づいたら、なくちゃ困る存在になってるな。」
いまりも同じようにMINAMOに触れた。
「だよね。
スマホより自然で、
スマホより静かで、
スマホより生活に近い。」
二人の視界には、
今日歩くルートが淡い水色で伸びていた。
──────────────────────