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【前回のあらすじ】
アプリのマスコットキャラクターこと『カンテーシ』がフェイクと判定したことが判明。
『AI心霊鑑定 ― フェイク判定の三条件 ―』
鑑定された写真が“フェイク”と判断される場合、
その理由は――次の三つのうち、どれかである。
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【理由①】加工写真
言うまでもない。
……いや、一応言っておこう。
画像加工ソフトやアプリで、わざと“心霊写真っぽく”偽装したもの。
そんな写真を読み込ませた場合だ。
論外。完全に却下。
だって、そんなことして何になる?
「見て見て〜怖いでしょ〜」って?
……バカバカしい。
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【理由②】気のせい
こっちは、日常でもわりとよくある。
**『シュミラクラ現象』**って聞いたことあるだろうか?(何それおいしーのー?ってかマズそうな響き)
点が三つ集まって顔に見えるとか、
天井の木目が人の顔に見えて「キャー怖いー! トイレ行けないよぉ!」ってなる――アレのことだ。
これも、まあ可能性としてはゼロじゃない。
けれど、私の場合はちょっと違う。
私の写真には、後ろにクローゼットが写っていて、
その扉がほんの少しだけ開いている。
この“少しの隙間にいた”――これがポイントなんだ。
実は私、このアングルが妙に好きで、無意識のうちによくやっている。
投稿した写真も、同じアングルの写真が沢山ある。
クローゼットの隙間は“開けっぱなし”のときもあれば、“ちょい締め”のときもある。
撮るたびに微妙に違う――けれど、どの写真にも“あんな男“は写ってなかったし、なによりも
意図的に除くようにして開けた少しの隙間
の写真は今回だけだった。
しかも、今回の写真だけが“バズった”んだ。
しかも、変な意味で。
ねぇ、これ……ただの“気のせい”で片づけられると思う?
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そして怖いのが最後の理由。
【理由③】
――動物、または……
人間の可能性。
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続く