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ヒナミ「……顔色が悪いな?」
僕は拠点に戻って真っ先にこの部屋に来ていた。
自分「大丈夫だ、気にするな。」
ヒナミ「ならいいが、」
ヒナミ「で、結果はどうだった?」
妃海はすぐに仕事の顔になる。
自分「資料を持ってきた。」
すると、心が妃海に資料を渡す。
妃海は少しの間それを見つめて言った。
ヒナミ「酷いな。」
ヒナミ「これが正義の学園の裏側か。」
自分「知らなかったのか?」
妃海は顔を落としたまま答える。
ヒナミ「学園に裏があるのは知っていたさ。しかし、これほどまでとはな。」
確かに、あまりにも酷い内容だった。
1人の少女を素材とした人体実験。
クローンを作り、派生能力を植え付ける。
これによりクローンと能力因果について研究する。
といった内容だった。
ココロ「どうして学園はこんなことをするのでしょうか?」
心の疑問は最もだった。
自分「さあな。常人じゃあ理解できないんじゃないか?」
ヒナミ「少なくとも、学園は狂っている。」
その後は今後の方針を話すのだった。
自分「ただいま。」
そう言って僕は扉を開けた。
ミユウ「おかえり、お兄ちゃん!」
未夢の姿ともうひとつ、おかしなものが目に飛び込んだ。
自分「なんだ、それは?」
部屋の隅に置かれた熊のぬいぐるみ。
少なくとも、昨日まではなかったはずだ。
ミユウ「お姉ちゃんが持ってきてくれたの!」
自分「お姉ちゃん?」
ミユウ「そう!」
お姉ちゃん、とは誰のことだろうか。
などと考えていると扉が開いた。
???「あら?先客がいるのね。」
その声を聞いて僕は瞬時に理解する。
お姉ちゃんとはこいつのことで、
そしてこいつは、伝説の人物の声を発していることを。