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自分「誰だ、お前。」
僕がそう言うとそいつは言う。
???「そんなに怒らないでくれない?相手をしていただけなんだから?」
そう言われて気づいた。
僕はイラつきを感じていた。
自分でも気付かないうちに。
???「……。私は颯。」
ハヤテ「このチームのリーダーでメアよ。」
颯と名乗る女はそう答えた。
自分「そうか。で、どうして僕の部屋にいるんだ?」
ハヤテ「別に?特に理由は無いわ。」
その、当たり前と言わんばかりの態度に腹が立つ。
自分「お前はリーダーなんだろ?なら妃海に聞いてなかったか、僕の部屋に入るなと。」
ハヤテ「聞いてたわよ?だから居るんじゃない。」
そう言われて理解する。
こいつは戦いたいからいるのだと。
自分「鬱陶しいな。」と呟きながら、仕方なく僕は外へ行くのだった。
ハヤテ「ルールはどうしましょうか?」
自分「どうでもいい。」
ハヤテ「そう。」と言うと、そいつは消えて、
僕の眼前には刃があった。
自分「っっ!」
間一髪、ナイフで受ける。
ハヤテ「私もルールは嫌いなの!自由にしましょ!」
そうして戦いは開始した。
さすが、と言うべきか。
一撃が重く、当たれば一溜りもない。
それにリカバーもはやく隙がない。
自分「面倒だな、」
ナイフで受けていても拉致があかない。
ナイフを投げる。
ハヤテ「!」
ハヤテが短剣でナイフを弾く。
その隙に、僕は懐に飛び込んで、
拳を突き出す。
ハヤテ「くっ。」
勢いのまま、颯は木にぶつかる。
ハヤテ「凄いわね。吹き飛ばされるなんて思ってなかったわ。」
そう言いながらも、颯は平然としている。
ハヤテ「そろそろ本気でいきましょうか?」
僕は苦笑する。
自分「お手柔らかに頼むよ?」
ハヤテ「冗談を!」
僕の頬が切れる。
避けきれなかった。
が、それは相手も同じ。
腹部に切り傷ができる。
ハヤテ「一撃食らうなんてね。」
あまりにも時間がかかる。
仕方ない、本気で行くか。
と覚悟を決め、動き出した時、
横から影が伸びる。
「双方、止まれ!」
と、妃海の声が響くのだった。