コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「久しぶりだね!ほしまちとの合同任務!」
「そー?先週なかったけ?」
「あれは先月じゃない?」
「そーなの?やべー日付感覚ないわ」
「やばいにぇ」
そういってみこの隣に歩く、みこより背が高くて細くて、かっこいいけど今の様に笑った笑顔はかわいい彼女、星街すいせいと一カ月ぶりの合同任務へ向かっていた。
呑気に紙パックのリンゴジュースに刺さっているストローを咥えながら、スーツ姿で背中に彼女の武器である斧を背負っている姿は不審者そのものだ。まあみこもたい焼きを食べながら銃を背負っているわけだからあんまり変わらないけど。
「みこち。ここじゃない?」
「あ、そうだにぇ!今は使われてない建物らしいから多少は暴れても大丈夫って言われてるよ」
「おっけー。人数は2、3名だよね?」
「うん。そのはずだにぇ」
「じゃあわたしが攻めるから援護よろしく」
そういって彼女はリンゴジュースの紙パックを横にあったゴミ箱へ投げ、建物へ走っていく。みこもたい焼きを包んでいた紙を捨て、残りを口へ放り込む。口をもぐもぐと動かしながら少し離れた建物の最上階へと向かう。
スコープを覗いて月明かりで照らされた綺麗な天色をみつける。もう戦闘に入っているのか、彼女の瞳には紅がつよく映っている。
彼女の位置はだいだい把握した。紅の量、彼女の前の敵をみるにまだ2人。ならみこは____みっけた。
星街の2部屋後ろ。しっかり隠れてるみたいだけど相手が悪かったにぇ。バンっとみこのスナイパーから鳴る。膝から崩れ落ちる彼はキョロキョロと辺りを見回し、息絶えた。
「そっちもう1人いたの?」
「残念ながらヘッドショットは外したにぇ」
「そー。こっちももう終わる」
無線からの声を受け取りながら、先ほどの場所へスコープを戻す。彼女はまだ戦闘中の様だ。先ほどより紅が増えている。………ほしまち、遊んでるな?……あんなに戦場で笑顔のやつ相手だったらみこぜってぇー嫌だ。そろそろ飽きたのかザシュッと首を切り落とすとにこっと笑ってこちらへみせてくる…バッッッッッ、グロいわ!!みせてくんな!!!
「あはは、ごめんごめんw」
「…サイコパすいせい」
「ん?何か言ったかな??」
「なにも…。!?」
「すいちゃんうしろ!!!」
「うおっ…4人め?いーじゃん楽しそー!」
情報にはなかった4人めの襲撃。
それにも笑顔で”楽しそう”なんていう彼女がこの戦場で1番怖いのかもしれない。そう考えるとなぜかどんどん冷静になってきてスコープを覗く。彼女は大丈夫そうだ。まだ他にも敵がいる可能性も考え、隅から隅までくまなく探していく。…みっけた。
「すいちゃん、真横通過するかも」
その声の共にバンッと先ほどと同じ音がみこから響く。その弾は彼女の天色を少し擦りひらひらと数本床へ落ちる前に彼女への死角。完全に奇襲位置にいた敵を通った。
「おーナイスヘッドショット。だけど、もうちょっと先に言ってくれる?普通にすいちゃんが死んじゃう。」
みこちには警戒心0なんだから、と付け足される。こんな強いのにみこへの警戒心は0なんだ……初めて知るその情報とそれが自分への完全な心の許しだとすると純粋に嬉しい。
「えへへ…うんごめn
パンッッ
その瞬間みこのじゃない、スナイパーが撃たれた。