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コメント
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おおっ、第14話読んだわ!今回も熱かったね🔥 特に印象的だったのは、ウカビルが青龍の力を気力で必死に抑え込むところ。あの精神力の強さ、めちゃくちゃ熱い。「まだ倒れない」って何度も立ち上がる姿にグッときたわ。でも、ノヴァの話を聞いて完全にブチ切れて理性を失う展開はまさかの急展開で、背筋が凍った。 そしてセクンダリウスの大剣を青龍の尾で真っ向からへし折るシーンは、脳汁ドバドバ出たよ。最後のNo.4の女がノヴァの武器持ってるところも気になる……次回が待ちきれねえ!🔥
第1章 第十四話 セクンダリウス
ケルベリオンは瓦礫の山へと沈み、膝をつくウカビル。
しかし、戦場に静寂が訪れることはない。
ウカビルは肩で大きく深呼吸し、心を落ち着かせる。
「はぁ、はぁ·····」
すると·····
上空から、地上のすべてを押し潰すかのような、冷徹で底知れない殺気が突き刺さる。
「……ケルベリオンを倒したか。下等生物の分際で、予想以上のイレギュラーだな」
不気味な黒いオーラを纏い、ゆっくりと舞い降りてきたのは仮面軍No.2――セクンダリウス・ジレイド。
地上の抵抗を完全に終わらせるために戻ってきた彼のプレッシャーは、先ほどのNo.3(ケルベリオン)とは文字通り次元が違っていた。
立っているだけで周囲の空間が歪むような絶望感。
(あいつが……本尊か……っ! 迷ってたら、一瞬で殺される!)
満身創痍のウカビルだったが、即座に覚悟を決める。
「やるしかねぇ·····ぼくが·····みんなを守るために!!」
出し惜しみなどしていられる相手ではない。
「ハァァァァァッ!!」
ウカビルは最初から全開で、体内の『青龍』の力をガンガンに引き出した。
バチバチと激しい青い稲妻が周囲の地割れを奔り、これまでにないほど強烈な青いオーラがウカビルの全身を包み込む。
「いくぞォォォッ!!」
青き閃光となったウカビルが、セクンダリウスの懐へと一瞬で肉薄する!
鋭い踏み込みから放たれる、音速を超えた拳の猛連撃。
しかしセクンダリウスは、表情一つ変えずに自らの巨大な大剣の腹だけで、その猛攻を完璧にいなしていく。
ガガガガガガガキィィィン!!!!
「はああああっ!」
「無駄だ。速さは認めるが、重さが足りん」
セクンダリウスが軽く大剣を払っただけで、凄まじい衝撃波がウカビルを襲う。
最初から全開のエネルギーを開放し続けているせいで、ウカビルの体内で青龍の力が早くも限界を超え、暴走の予兆を見せ始めていた。
頭が割れるように痛み、意識が青龍の力に呑まれそうになる。
(くそっ……身体が、力が乗っ取られそうになる……! だけど、今呑まれるわけには……いかないんだッ!!)
ウカビルは血が出るほど強く歯を食いしばり、凄まじい気力だけで、その狂暴な力を無理やり内奥へと押さえつけた。
青いオーラが激しく明滅する。
ウカビルは乱れる呼吸を気合で整え、再びセクンダリウスへと飛びかかった。
ドカァァン!!
空中からの回し蹴り。
セクンダリウスはそれを左腕一本で受け止め、そのままウカビルを地面へと叩きつける。
背中から地面に激突し、息が詰まるウカビル。
だが、意識が飛びかけるたびに、ウカビルは気力で青龍の力を制御し、すぐさま立ち上がって拳を突き出す。
「まだだ……! まだ、僕は倒れない!!」
「ほう、その妙な力、暴走を気力で抑え込んでいるのか。大した精神力だ」
セクンダリウスの冷徹な目が、仮面の奥でわずかに細められる。
ウカビルは何度も襲ってくる暴走の衝動を気力でねじ伏せながら、文字通り死に物狂いで食い下がっていく。
青い電流が激しく火花を散らし、ボロボロになりながらもセクンダリウスの堅牢な防御を少しずつ崩そうと、拳を振り、足を振るい、全力の猛攻を続けた。
しかし、実力差は依然として圧倒的だった。
セクンダリウスの大剣から放たれた漆黒の斬撃が、ウカビルの胸を容赦なく捉える。
ズドォォォォォン!!!
「がはっ……っ!?」
激しい衝撃と共に、ウカビルは何重もの瓦礫を突き破って吹き飛ばされ、地面を激しく転がった。
全身から血が流れ、限界まで使い込んだ青いオーラが消えかかっていく。
激しく咳き込み、血を吐きながらも、ウカビルはセクンダリウスを鋭く睨みつけた。
そんなウカビルを見下ろし、セクンダリウスは大剣を肩に担ぎ直すと、冷酷な声でポツリとつぶやいた。
「無駄な足掻きだ。貴様らが何をしようと、この星の運命は変わらん。……そう言えば、先ほど貴様の仲間と思しき金髪の女を捕らえてな」
「……っ!? ノヴァのことか……! ノヴァを、どうした……っ!」
ウカビルが必死に声を絞り出す。
セクンダリウスは冷たく言い放った。
「我が最深部の主の元へと送り届けてやった。今頃は、無惨に肉体を弄ばれ、魂ごと消滅してるか……あるいは、すでにこの世にはおらんかもな」
セクンダリウスが吐き捨てた冷酷な言葉が、ウカビルの耳の奥で激しくリフレインする。
ノヴァが……もう、いない……?
あの優しくて、大好きだった太陽のような笑顔のノヴァを失う。そう考えた瞬間、ウカビルの心の底から邪悪な青き力が溢れ出す。
「ノヴァを……ノヴァを……」
ウカビルの足元から、地響きのような唸り声が漏れ出す。
その瞬間、ウカビルが今まで必死に押さえつけていた気力の限界が、怒りと絶望によって完全に崩れる。
#鬱展開
Mist-404
1,251
古流斬
4,432
内奥から溢れ出たのは、もはや神聖な青い光ではない。すべてを無に帰す、悍ましく圧倒的な「純粋なる破壊の力」。
「よくもォォォォォッ!!!! ガァァァァァァァッ!!!!」
ウカビルが天を裂く獣のような咆哮を上げた。それと同時に、彼の肉体が急速に異形へと変貌していく。
バキィィィン!! と骨の軋む音を立てて背中から突き破るように生える、禍々しい青黒い龍の翼。
地面の瓦礫を激しく打ち砕く、強靭な龍の尻尾。
髪は天を突くように激しく逆立ち、その両目は、ハイライトを失った凶暴な赤黒い絶望の色に解き放たれていた。
ウカビルの理性は完全に消失し、内なる『青龍』がその肉体を完全に乗っ取ったのだ。
「グォォォォォォォォォォオオオオ!!」
「……チッ、何だこの邪悪な力は……!」
セクンダリウスの顔に、初めて明確な焦りと戦慄が浮かぶ。
次の瞬間、肉体を支配した青龍は、空間そのものを引き裂く速度で突撃した。
ドゴォォォォォン!!!
速すぎる。
ウカビルの肉体を使った青龍が拳をただ一振りするだけで、周囲に残っていたビル群が凄まじい衝撃波によって粉々に消し飛び、大地が津波のように捲れ上がっていく。
理性を失った化け物にとって、もはや周囲の被害など関係ない。
ただ目の前の敵を執拗に殺すためだけに、辺りを大破壊しながら猛烈な爪と牙の連撃を叩き込んでいく。
「おのれ、下等生物が調子に乗るなァッ!!」
セクンダリウスも大剣に全てのエネルギーを込め、決死の形相で迎え撃つ。
完全に制御の効かない青龍の凶暴な嵐と、仮面軍No.2の絶対的な漆黒の刃による、次元の違う超接戦の死闘。
二人がぶつかり合うたびに地殻が激しく変動し、大気そのものが引き裂かれていく。
セクンダリウスの放つ鋭い斬撃がウカビルの肉体を深く切り裂き、血が舞う。
しかし、身体を乗っ取った青龍は痛みを一切感じない。それどころか、傷を負った肉体は数秒で元通りに再生する。
赤黒い目を狂気的にギラつかせながら、さらに距離を詰めていく。
「グギャァァァァァァァ!!!」
「死ねェッ!!」
セクンダリウスが渾身の力で大剣を振り下ろした瞬間、青龍は突如としてその太い尾を叩きつけ、巨大な大剣をバキィィィンと真っ向から叩き折った!
「馬鹿な……っ!? 俺の大剣がっ!……!!」
武器を失い、完全にがら空きになったセクンダリウス。
理性を失い、破壊の本能のみで動く青龍は、ウカビルの右腕の爪にすべての赤黒い稲妻を解き放つ。
技などではない。
ただ、目の前の存在を跡形もなく消し去るための、暴力そのもの。
「グガァァァァァァァッ!!!!!」
魂を震わせる龍の咆哮とともに、青龍の口から発せられる大波動がセクンダリウスの胸へと貫通する。
ズガァァァァァァァン!!!!!
爆発的な破壊エネルギーの余波が荒野を奔り、強敵であったはずの仮面軍No.2は、その一撃によって跡形もなく煙となって消滅したのだった。
「ハァ……ガァ……ッ……ガァ……」
嵐が去った後のような静寂のなか、異形の姿のまま荒い呼吸を繰り返す青龍。
赤黒い眼光で、まだ破壊し足りないとばかりに周囲を睨みつけている。
「グゥォォォォォォォオオオオ!!」
制御の効かないその力は、今にも星そのものを壊し始めそうなほど狂暴だった。
その時だった。
遮るもののなくなった荒野の上空、立ち込める暗雲を割って、ゆっくりと一人の影が舞い降りてきた。
重々しい仮面を身に纏った、謎の女。
その首筋には、不気味に輝く【No.4】の数字が刻まれていた。
かつて、No4の席にはクアトロがいたが、クアトロ無き今、この数字にふさわしい実力を持った新たな仮面軍がその姿を現す。
「……こ…ろ…す…」
感情の消え失せた冷酷な声。
空から現れた仮面軍No.4の女は、暴走して牙を剥く青龍に向けて、静かにノヴァが持っていたはずの武器【ブラスターエクリプス】を構えた――。