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こんにちは、けるもです。

本編どーぞ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

休憩所の入り口の方から声がした。

「あれ?詠くん?久しぶり~!」

高い女性の声にびくついた。親のこともあり、俺は女性が苦手だからだ。

声の主の方向を3人で向く。

そこにはカジュアル系の服を着て、長い茶髪をクルクルさせている女性がいた。

誰だろう。見覚えがないな、と思い透星の方を見ると 透星も同じような顔でこちらをみていた。

おそらく、透星も分からないのだろう。

透星が分からない人を俺がわかるわけないわ、と1人で安心する。

その女性は俺らには見向きもせず、詠ちゃんに話しかけた。

「詠くん、元気してた?何でここいるの?変わったね~!髪伸びた。どうしたの?」

質問攻めされている詠ちゃんは少しおろおろしていた。

「実乃里ちゃん、ちょっとまって。先、紹介するから。」

その言葉で俺らがいるのに気づいたかのようにこちらを向いた。

俺と透星は向き直る。

一呼吸おいてから詠ちゃんは言った。

「えと、まず、高校の時の友達。氷雨透星と青桐陽朔音」

「よろしくね。」

透星が笑って言った。

「で、こっちが」

詠ちゃんが話しているそばから女性が言った。

「あたし実乃里です。月白実乃里。よろしくね。詠くんとは幼なじみなの。」

コミュ力高そう。というか流行の最先端をいってそう。

ちょっと怖いな。強そうだし、ガツガツしてそうだし。

と、俺の中で女性―月白さんに悪いイメージを持ってしまう。

女性が苦手な人の特性なんだそうだ。早く治さねば。

…治すとは?

まぁ、女性と話し続ければ慣れて自然に治るのかな。

いや、結局話さなきゃいけないか…。

誰かにアドバイスもらうとか?

透星ならアドバイスしてくれそうだ。

なんつったってコミュ力おばけだからな。

「陽朔音くん…だっけ?青桐ってあの青桐グループの?」

後ろから突然声をかけられ振り返ると、さっきまで透星と話していた月白さんが、こっちを向いて俺に話しかけていた。

「え、えと…」

ダラダラと冷や汗が出てくる。ヤバい。これはヤバいぞ?

「陽朔音くんて、なんて呼ばれてるの?ひーくん?陽朔音?

手、綺麗だね。でっかくてスラッとしてる。いーなー。どうしたらいいんだろ?」

あばばばばばばばばばばばば。

焦っている俺の横から透星が言った。

「ごめんね、月白さん。こいつ、女の子が苦手みたいでさー。

早く治せっつってんだけど、昔からなかなか治らないんだよねー。」

「透星と陽朔音くんって幼なじみなの?」

早くも透星呼びの月白さんが話を逸らした。

ナイス透星。マジでナイスすぎる。

助かった~…。

すでに透星と月白さんは違う話を始めていた。

さすがはコミュ力おばけだ。

俺もコミュ症じゃないはずなのだが…。

「へー、そうなんだ!バンドかぁ」

月白さんの声が頭に響く。

「あたしさ、ドラム出来るよ!」

…嫌な予感が。

「入っていい?」













next…











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