テラーノベル
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またまた憧れ様にリクエスト貰いました🥹🥹
ライブリハーサル日
スタジオに音楽が流れる。
何回目かわからない通しリハ。
床に汗が落ちる。
柔太朗は少しだけ息が荒い。
頭がぼーっとする。
でも。
(大丈夫…)
誰にも言わない。
スタッフの声。
「もう一回いきます!」
曲が始まる。
踊る。
ターン。
ステップ。
でも。
視界が少し揺れる。
ライトが眩しい。
(やば…)
足が少しふらつく。
その瞬間。
横から声。
「柔太朗」
低い声。
はやちゃんの声かな。
でも。
次の振り。
止まれない。
柔太朗は無理して動く。
曲の終盤。
ジャンプ。
着地。
その瞬間。
世界が暗くなる。
「……あ」
力が抜ける。
ドサッ。
スタジオが一瞬静かになる。
「柔太朗!?」
「おい!!」
メンバーが一斉に駆け寄る。
柔太朗は床に倒れてる。
目が閉じてる。
勇斗みが一番早い。
しゃがむ。
肩を揺らす。
「柔太朗」
返事ない。
心臓が嫌な音立てる。
「柔太朗!」
柔太朗が小さく息をする。
「……ん」
うっすら目を開ける。
仁人がホッとする。
「よかった…」
「びびったやん……」
大智が心配そうに見つめる。
勇斗は何も言わない。
ただ柔太朗の額に手を当てる。
「熱い」
「え?」
「めっちゃ熱ある」
柔太朗がぼそっと言う。
「大丈夫…」
勇斗の声。
低い。
「大丈夫じゃねぇ」
「リハまだ…」
「黙れ」
珍しく強い。
柔太朗が少し驚く。
勇斗はそのまま柔太朗を起こす。
腕を肩に回す。
体を支える。
距離が近い。
「はやちゃん…」
「歩ける?」
「うん…」
でも足がふらつく。
勇斗がすぐ抱き寄せる。
「無理」
そのまま。
軽く抱き上げる。
「え!?」
「お姫様抱っこやん!」
「ちょ、はやちゃん!」
「静かにしてろ」
顔が赤くなるのが自分でも伝わった。
でも力が入らない。
仁人がドア開ける。
「休憩室!」
⸻
休憩室
ソファに柔太朗を寝かせる。
仁人が水持ってくる。
太智が冷たいタオル。
舜太がブランケット。
完全に看病体制。
「みんなごめん…」
「謝んな」
「むしろ言ってや!!」
大智がニコッと笑う。
「いつから体調悪いん?」
舜太は大智とは違い心配そうな声で話す。
柔太朗が少し黙る。
「……昨日」
全員
「は?」
勇斗の空気が変わる。
「昨日?」
「でも大丈夫だと思って」
「思ってねぇ顔してた」
「え」
「さっきからフラフラ」
柔太朗が目を逸らす。
仁人がため息。
「無理すんなって」
「俺らがおるんやから」
「一人で抱えんでええよ」
柔太朗の目が少し潤む。
「……うん」
勇斗はまだ近くにいる。
ソファの横。
腕組み。
ずっと見てる。
「はやちゃん」
「ん」
「怒ってる?」
少し間。
「心配してる」
柔太朗の胸がぎゅっとなる。
勇斗がタオル取り替える。
額に当てる。
距離。
めちゃ近い。
「ありがと」
「寝ろ」
「でもリハ」
「俺が怒られる」
「え?」
「お前止めなかったから」
柔太朗が少し笑う。
「はやちゃん優しい」
「うるさい」
でも声は柔らかい。
柔太朗が少し目閉じる。
眠気がくる。
その時。
勇斗の手。
そっと柔太朗の手を握る。
「……」
薄く目を開ける。
勇斗。
普通の顔。
でも手は離さない。
「近い」
「倒れたやつが言うな」
「恥ずい」
「寝ろ」
柔太朗は少し笑う。
そして小さく言う。
「はやちゃん」
「ん」
「そばにいてよね」
少しだけ驚く。
でも。
すぐ答える。
「いる」
柔太朗の目がゆっくり閉じる。
その手。
勇斗はずっと握ったまま。
仁人が小声で言う。
「過保護」
「彼氏やん!!」
「ちょ!!だいちゃん声でかいって!」
「聞こえてる」
でも。
そのままずっと
手は離さない。
コメント
9件
え?天才ですか?書くの上手過ぎる!私も見習います!ずっと陰ながら見守ります!!✨️
最高過ぎる
初コメ&時差コメ失礼します! 桜姫様の作品結構見てたんですけどやっぱり3080がいいですね、! ほんとに書くのがお上手で尊敬です✨🥺