王都の外れにあるアウト通り。人通りの少ない裏路地に1人の人間が入っていく。
それは、グレーのパンツスーツを着た真面目な雰囲気の女性だった。彼女は、特徴的な長い白色のポニーテールを揺らしながら、路地の奥へとどんどん歩いていく。幾つもの路地を曲がった先で、女性は足を止めた。
人影すら見当たらないその場所にいたのは、探偵服を着た大柄な男。
「平真君。久しぶりですね」
彼女は眼鏡を直しながら、その男に喋り掛ける。
「スミレさん、わざわざありがとうございます!」
「いえいえ、セイちゃんの方は大丈夫ですか?」
そう問い掛けながら、スミレは自分の頬を指差した。
「今日はアンナさんと近くに買い物に行ってるんで大丈夫だと思います」
「……**********
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