「広場にいた猫が、何匹も姿を消している?」
「そうなんだよぉ」
王都ゾディアック――その外れのアウト通りにある広場。そこに探偵服を着た大柄な男と、オレンジの長い髪をした小柄な少女が立っていた。彼らの前にあるベンチには、穏やかそうなおばあさんが座っている。どうやら2人はそのおばあさんから話を聞いているようだった……。
「猫かぁ……。猫なら気まぐれで少しの間、別の場所に行ってるなんて事もあるんじゃ?」
大柄な男……平真が探偵帽の下に見えるパーマのかかった黒髪をポリポリとかきながら、おばあさんに質問する。
彼らの目の前には、綺麗な広場があった。レンガで舗装された道と、管理された芝生の地面、広場の中心には顔のある太陽と月のオブジェがあり、それを取り囲む形で日差し避けが付いたベンチが至る所に並び、数は多く***********************
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