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「お前みたいな女がこの社会活躍できると思うな!」
敷地内を歩いていると不穏な会話を耳にした。俺
は声の発信源に向かう。
どうやら男子学生2人、おそらく中位貴族の能力的には平凡な子息、が女子学生に難癖をつけているようだ。その女子学生は長い青みがかった黒髪、どことなく力強さを感じさせるヘーゼルナッツの瞳をしている。彼女はおそらく心ない発言には屈しないだろう、何故かはわからないがそう感じられた。でも、俺はその揉め事に関わることを選んだ。
「やあ、君たち2人とも元気そうだ。女子学生に理不尽に絡むほど暇らしいようで何よりだ。なら、君たち2人は当然試験でほぼ満点を取れるんだろう?あるいは一瞬で俺を倒せる実力がある?まさか、そんな訳ないよな。君たちにそんなに人をこきおろすほどの、優れた魔法か格闘術の心得があるなら俺を倒してみればいい。簡単なことだろ?さっきまであんなに偉そうに振る舞っていたんだからな。」
そのうちの1人が俺に飛びかかってこようとしていて、もう1人は魔法の詠唱を始めようとしている。そうか、それが彼らの望みであり、選択した結果か。ならば俺がすべきことは1つだけで、具体的に俺が何をすればも、俺はわかっている。俺は善良な人間とは言えない、むしろ邪悪な人間だろう。でも、その男子学生たちの馬鹿げた発言を許容することはできない、結局のところ、ジョー・アルヴィアンは正しいことをすることに集中している、だからこそ悪魔的でもあるのだ。
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