一覧ページ
地雷少女達の愛は重い ~助けたヤンデレ量産系巨乳美少女達にストーキングされて人生詰んだ件~
第33話 - 第33話 確かにデカい紙袋を持っていると歩きにくいけれど……。
2,437文字
2026年07月18日
一覧ページ
2,437文字
2026年07月18日
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#地雷系
金欠チャン
690
ゆずき
398
モノクロナツキ
1,508
◆◆◆◆
その後、僕のことをからかう人はいなくなった……。しかし、その代わりに、女子に飢えている男子が多いためか……クラスメイトたち……他のクラスの人、果ては先輩や後輩から何度も告白をされた。僕が「告白をされた」と優斗に話すたびに、優斗は爆笑をしていたけれど……。
あと、僕のコスプレの噂が功を奏したのか、文化祭で女装喫茶を開いた際は学校の歴代売上記録を更新した。
またコミケのコスプレに関しては、クラスのみんなの要望でコミケ前――夏休みや冬休みにも活動している文科系の部室で、こっそりと披露会を開催することとなった。ルールは2つ”写真を取らないこと”と”おさわり禁止”だ。前者はコミケ前に写真の流出を防ぐため――後者は……当然のルールだが、我慢できなくなる人が出そうなくらい、みんなが熱狂していたためだ。これは僕のクラスで秘密裏に開催されていた事だったのだが、僕たちが3年生の頃には学校中の噂になり、先生たちに見つかりこっぴどく叱られた。
まあ、こんな感じで優斗のおかげで楽しい高校生活を満喫することができたのだ。
◆◆◆◆
ミィちゃんのグラスの氷がカランと鳴る。
「つまり、ひーくんはユウトくんの事を信じろって言いたいの?」
「半分正解。あとの半分は……たぶん優斗のやつ、もうそろそろミィちゃんの前に現れると思うんだ。その時、必ずミィちゃんの辛い気持ちに寄り添ってくれると思うから、優斗から逃げずに話を聞いてあげて欲しいんだ。話は終わり。ミィちゃんのドリンクも無くなっちゃったし、僕は帰るね。」
僕が立ち上がろうとすると、ミィちゃんは立ち上がり何かを言おうとした。しかし、何も言わずに再び席に着いた。
◆◆◆◆
<夏目 優斗 Side>
やはりデカい紙袋に入れてきたのは間違いだったかもしれない……。ドデカい紙袋を持っていては、人の多い繁華街は歩きにくい。この袋がなければと憎らしくなる。やはり大きなリュックサックにでも詰め込んだ方が良かったか……。
俺はそんなことを思いながらも歌舞伎町の喧騒を進み、とあるネットカフェにたどりついた。このネカフェは個室になっており3時間以上の利用者はシャワーを無料で使用できる。それどころか、系列店の大浴場の利用も出来るのだ。更にはラウンジにてカレーが食べ放題となっている。金額も良心的で2週間~1か月の長期滞在プランもある。
俺は受付で12時間のナイトパックを頼み鍵を受け取る。鍵に書かれた部屋番号に入と、部屋の中には、部屋の横幅いっぱいのデスクの上に大きなモニターが設置されていた。
床はビニールマットで出来ており、その上にビニール製の座椅子が置かれている。部屋の大きさは4畳程度だ。俺はフラット席を要望したためこのようなつくりとなっているが、リクライニングシートの部屋もあり、その場合は普通の床に大きなリクライニングシートが設置されているとのことだ。
俺はとりあえず部屋に設置されたPCを起動させ、少し執筆活動を行った。先日、編集者さんに送った原案に対しアドバイスを受けており、それらの改善を検討中なのだ。
30分程度編集者さんから受けた指摘の改善を行った後、デカい袋をもってラウンジへと向かった。
ラウンジは全席カウンター形式で、大体10人程度座ることが出来るようになっており、既に先客が何人かいた。
ラウンジは受付のちょうど斜め前にあるが、壁で遮られているため受付の様子を見ることは出来ない。ただ、何となく、たくさんの人たちが受付を行っている気配を感じる。もうすぐ日が変わる時間であり、終電を逃した人たちが駆け込んでいるのだろうか。
俺はラウンジの座席に大きな紙袋を置き、座席を確保してからビュッフェコーナーにカレーを取りに行く。戻ってきてからカレーを食べるが……まあ、普通のカレーだ。YouTuberなどが絶賛していたのだが、値段相応というか、普通のレトルトカレーの味がする。ただ良い点としては、ご飯が普通の白米の他に牛筋ご飯も選べたため、疑似的な牛筋カレーとして楽しむことができた。
そんな疑似牛筋カレーやドリンクを飲みつつ1時間程度スマホをいじっていると、いつの間にか先客たちは自室へと戻り、後から来た人たちも15分~30分程度で自室に戻っていった。カウンター席に一人取り残されていたところで、髪を下ろしたミィと鉢合わせになる。ミィは一瞬顔をしかめたが、逃げるそぶりは無かった。
「どうして、ユウト君がここにいるの? もしかしてストーカー?」
「アイさんから聞いたんだ。普段、ミィちゃんはこのネカフェで寝泊まりしているって……。ゲスト店での調子はどうだ?」
「普通……別にメルラブと変わらないけれど……。」
「そうか。」
「こんなところで油を売っているくらいなら、アイさんのところに行ってあげれば。」
ミィは無表情のまま淡々と話しながら、牛筋ご飯だけが盛られた皿をカウンター席に置いた。2席開けた少し遠い会話……。
「俺とアイさんは何もないよ。」
「私とユウト君も何にもないでしょ。それにユウト君、私の事を家から追い出そうとしていたじゃない。」
「時々遊ぼうって話しただろ。それに、俺の小説にはミィちゃんも必要なんだ。」
「私の代わりにアイさんを描けば良いじゃない。私の持っていないものをアイさんは全部持っているんだから。」
「何言っているんだ? まず前提として人と人を比べるのはどうかと思うが、それでもあえて言わせてもらうと、ミィちゃんはアイさんよりも可愛い。アイさんは美人系だからな。それに、無邪気さや愛嬌はミィちゃんの方が上だろ。それに、お給仕の時に必死に頑張っている姿が初々しくて良い。特に、慣れない相手とのやり取りで若干テンパりながらも、頑張って対応をしようとしている姿はアイさんには見られない魅力だよな……。それに……。」
ミィは顔を赤くしながらうつむいて囁く。
「もういい……もういいから。」
俺は席を立ってミィに大きな紙袋を握らせた。
コメント
1件
うわあ、ついに優斗が直接ミィちゃんの前に現れた! しかもあの巨大紙袋をわざわざ持ってネカフェまで行く執念……笑。でも最初の冷たい雰囲気から、優斗が真っ向から「ミィちゃんはアイさんより可愛い」ってストレートに伝えるシーン、グッときましたね。あの紙袋の中身が何かすごく気になる……次話が待ち遠しいです!