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雨の日の朝だった
ザーッと強めの雨が降っている
窓の外を見ながら
ひかりは小さくため息をついた
「……すごい雨」
もしかしたら透と相合傘できるかもなんて朝から期待してしまっている自分がいる
(いやいやいや落ち着いて私!?///)
そんなこと考えてるとあっという間に放課後になった
鞄を持って外へ出ると
「おはよー」
聞き慣れたほわほわ声
「透!」
家の前には
制服姿の透が立っていた
……傘も差さずに
「…………え?」
透の髪からぽたぽた雨が落ちている
「透!?傘は!?」
「わすれたー」
のんびりした返事だった
「なんでそんな平然としてるの!?」
「んー……雨きもちい?」
「よくない!!風邪引く!!!」
ひかりは慌てて透を傘の中へ引っ張り込む
その瞬間
ぴたっ
肩が触れた
「っ///」
近い
近すぎる
でも傘一本だから仕方ない
仕方ないんだけど……!
「ひかりあったかい」
「そ、それは透が冷えてるの!」
透は楽しそうにくすっと笑う
雨の音が二人を包む
近くにいる透から
少しひんやりした空気と
柔らかい匂いがした
心臓がうるさい
すると透が
自然にひかりの腕を掴んだ
「っ!?」
「すべるとやだから」
「う、うん……///」
だめだ
好きな子に腕掴まれて平常心とか無理
しかも透は無自覚だから余計たちが悪い
いや?今は意識してるのか?
区別がつかなくなってきた
「透ってほんと距離近いよね……///」
「そう?」
「そう!」
透は不思議そうに首を傾げる
その拍子に
さらに肩がぶつかった
「〜〜〜っ///」
「ひかりまた赤い」
「雨で暑いの!!!」
「ふーん?」
絶対信じてない顔だった
そのまま二人で歩いていると
ぴちゃっ
「わっ」
水たまりで足が滑った
転びそうになった瞬間
ぐいっ
「おっと」
透が腕を引っ張る
「っっっ!!!///」
近い近い近い
「だいじょうぶ?」
真上から
透の眠たそうな声が降ってくる
顔を上げると
すぐ目の前に透の顔があった
距離数センチの状態
「だ、だいじょうぶ……///」
「よかったー」
透は安心したみたいに笑う
その顔がかわいすぎて
ひかりのHPはゼロだった
学校へ着く頃には
ひかりの顔の熱は完全に限界だった
昇降口で傘を閉じると
透が制服の袖をくいっと引く
「ひかり」
「な、なに?」
「なんかひかりの匂いする」
「っ!!!!???///」
突然すぎて思考停止する
すると透はぼんやり続けた
「いいにおいー」
「と、透!?///」
ひかりは顔を真っ赤にしてしゃがみ込む
「嗅がないで…………///」
透はそんなひかりを見下ろして
「また顔隠してる…」
なんて少しいじけたみたいにいった