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テラーノベル(Teller Novel)
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💚サイド


あれから数週間。


あの後蓮くんとは気まずくってなかなか話せていない。


家でも学校でも。


💚「あの、蓮くん!」


🖤「ごめん用事あるから。」


💚「…っ。」

話しかけようとしても用事があるからってどこかにいってしまう。


💛「阿部、めめと喧嘩?」


💚「うん…そんな感じ。」

💛「そっか、でもめめがあんなに不機嫌なの珍しい。」


最近、よく眠れていない。


あの夢をよく見る。


蓮くんのことも気がかりで…。


💜「ねぇ、最近めめが冷たいんだけど」


💚「…。」


💜「亮平、めめなんか言ってなかった?」


💚「…。」


💜「亮平?」


💚「…あ、ごめん。ぼーっとしてた。」


💜「亮平も最近無理してない?」


💚「そんなつもりは…」


💛「疲れてるようにも見えるけど?」


💚「…。」


家でも学校でもこんな様子じゃ気が休まらない。


最近叔父さんはお仕事忙しそうだし。


相談できる相手もいない。


帰ると家がなんだか騒がしかった。


💚「ただいま戻りました…。」


🖤母「亮平くんっ!」


💚「…?」


🖤「お父さんが倒れて病院に運ばれたってっ!」


💚「…え?」


信じられない報告だった。


信じたくなかった。


頭が真っ白になった。


🖤母「今から病院行くから!」


💚「…。」


🖤母「蓮も行くよ!」


🖤「あ…うん。」


やっぱり僕は人を不幸にする。


僕のせい…?


どんな顔で叔父さんに会えばいいんだろう。


もしこのまま起きなかったら?


僕、今度こそ1人になる。


これ以上大切な人を失うのは嫌だった。


怖かった。




🖤サイド


あれから数週間。


あの後から亮平とは話していない。


💚「あの、蓮くん!」


🖤「ごめん用事あるから。」

💚「…っ。」

気まずくって話しかけられても避けてしまう。


本当は話したい。


キツく当たってしまったことを謝らないといけない。


岩本くんにもふっかさんにも心配をかけていることだって分かっている。


ある日、家に帰るといつもと雰囲気が違った。


🖤「ただいま…?」


🖤母「あ、蓮!」


🖤「どうしたの?」


🖤母「お父さんが倒れたって!」


お父さんって亮平の…?


🖤「え…?」


🖤母「亮平くん帰ってきたらすぐ病院行くから!」


しばらくして亮平が帰ってきた。


💚「ただいま戻りました…。」


🖤母「亮平くんっ!」


💚「…?」


🖤「お父さんが倒れて病院に運ばれたってっ!」


💚「…え?」


信じられない様子だった。


🖤母「今から病院行くから!」


💚「…。」


体が震えているのが分かった。


たぶん怖いんだろう。


🖤母「蓮も行くよ!」


🖤「あ…うん。」


俺はなんか変な意思を張っていて声をかけてあげることすらできなかった。


怖くて仕方がなかったはずなのに。


本当に俺って最低なやつ。















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