朝焼けに照らされてる中で1人本を読んでいる
🇬🇧「ハァ…いつまでこの生活が続くのでしょうか…」
コンコン
数日振りのドアのノック音
内容は果たして…
おそるおそるドアを開けると
警官1「ちょっといいか。話を聞きたい」
言われるがままについていく
部屋に入ると複数人の警官が座っていた
🇬🇧「こんなに集まって…なんのつもりですか?」
警官2「実は…フランスを知ってるか?」
フランス。私を追い落とした張本人
私は彼にやられて不正会計を犯してしまったのだ
🇬🇧「はい…知ってます。彼は…後輩でした」
警官3「そいつがな…不同意性交の罪で起訴しようと思うんだが…彼について何か情報を得ようと元社長の君に聞こうと思ったんだ」
🇬🇧「…彼はカリスマ性がありますが…少し破天荒なところもありました」
その後もいろいろ聞かれた。彼と私、彼と社員の関係など…
警官2「助かった。恩に着る」
それが終わって自分の部屋に戻った時
私は確信した。形はどうであれ報いの時がきたと。そして彼が刑務所に送られた時、今までの行いがバレ、私に対することもバレ、やがて
冤罪だと判明し、戻ることができる
🇬🇧「長い一年でしたね…」
待っててください。アメリカ…カナダ
プ「フランスの奴、来ないということは捕まったのか」
彼の悪事は会社の全員が知ることになり、彼への信頼は冷え切っていた
そこで会社では次の社長を決める話し合いが行われている
ピンポーン
ドアのチャイムが鳴る。インターフォンを見てみると
プ「ふ…フランス!?」
🇫🇷「やぁ、君たちにはなむけを送ろうと思ってね」
屈託のない明るい笑顔がインターフォン越しに伝わる。でもそれは目が笑ってないように見える
プ「入れ」
フランスがドアを開けた瞬間ーー
ドスッ
刃物が体に刺さる鈍い音が響く
プ「…は?」
フランスは笑顔でこちらを向いている
刺された痛みでプロイセンは下に倒れ込む
腹からは赤い液体がトロトロと流れ始める
プ「なぜだ…フランス!」
🇫🇷「今ここで明かそう…イギリスの不正会計は僕が行なった」
プ「…!!」
ロ「やけに遅いな…!?プロイセン!フランス!」
プ「な…!?」
🇫🇷「僕はあいつが気に入らなかったからね…なんとかして追い落とそうと…そしたら簡単に引っかかってくれてさ!アハハハハハ!!」
狂気に、そして高らかに笑う。血のついたナイフを手に持ちながら
🇫🇷「僕はこのまま警察に捕まってしまう。それなら全てを終わらせようと思ってね!あいつが戻ってきた時にどんな反応するのかなァ!!」
完全に狂ってしまったフランス。うずくまるプロイセン。ロシアは絶句する
🇫🇷「おや、何みてるのかな?」
社員「ロシアさん!遅いですよ…って。え…?」
かつての社長が部下を刺して大笑いしている様子に社員は深いショックを受ける
ロ「!!下がってろ!」
社員「…へ?」
ガキンッッッ!!
金属の衝突する音が大きく響く
🇫🇷「へぇ…持ってたんだ」
ロ「悪いがこれは刃物ではない」
フランスのナイフをロシアは鎌と槌で受け止めている
両者は鍔迫り合い、動く気配はない
🇫🇷「そこを退いてくれないかな?」
ロ「うるせぇ、俺も殺す気だろ?」
🇫🇷「ビンゴ」
ロ「うぐっ!」
ガラ空きの腹を力強くフランスは蹴り飛ばす
ロシアはなんとか体制を立て直す
社員「ロシアさん!」
ロ「お前はプロイセンを運んでいけ!そして…オーストリアとオランダに救援を要請しろ」
社員「無理しないでくださいよ!」
ロ「時間稼ぎならなんとかする」
🇫🇷「まだ終わってないよぉ!?」
振り下ろしたナイフをロシアは受け止める
だんだん強くなっていく力にロシアはこんなに力が強かったのかと思う
ロ「いけ!」
社員が駆け出しフランスが振り向いた瞬間ーー
ロ「引っかかったな!」
すぐさま足をかけ、フランスを転倒させる
フランスは背中を強く打って転んだ
ロシアの機転が上手くいったのか、プロイセンを運んで走って行った社員はもう見えなくなっている
🇫🇷「あーあ…やられちゃったよ」
ロ「起きろよ?第二ラウンド始めようか」
戦いを好むのはロシアの本能なのか
段々とロシアの顔にも笑みがこぼれ始める
🇫🇷「後悔はなしだな」
プ「い…ま…どこ…だ?」
社員「今病院に電話を掛けてます!絶対助かりますから!」
すると後ろから
「……プロイセン!?どうしたんだ!」
社員「オランダ社長!?どうして!?」
🇳🇱「これからフランスの会社に用があっていく最中だったのだが…」
プ「だめ…だ…フランスは…今…狂っている」
🇳🇱「は?どういうことだ?」
「落ち着いて聞いてください。プロイセンさんを刺したのはフランス社長です。今救助を呼んでいるのですが…」
社員はロシアが言ったことを思い出した
「そうだ!貴方たちに援軍を要請しようと思って!」
🇳🇱「…援軍?」
プルルルルルルル…
電話の呼び出し音が響く。いつもの問い合わせかと思ったら連絡先はオランダだった
🇦🇹「どうしたんだ?」
🇳🇱「フランスが…プロイセンを刺して今ロシアをも殺そうとしている。一緒に来てくれないか!?」
🇦🇹「わかったがなぜ!?」
🇳🇱「あいつはもう…心が終わっている。とやかく大人数で彼らを止めないと!」
🇦🇹「なら警察でもいいんじゃないか!?」
🇳🇱「警察が来る前にケリをつけないと…
あいつは何をし出すかわからない!」
オーストリアは自衛のため、数個の銃を持ってフランスの会社へと向かっていった
前代未聞の大騒ぎ。街にはたくさんの野次馬が現れ、ニュースキャスターも生中継を始めようとしている
キャスター「えー…警察が今来ていますが、戦闘している者が介入するなと言っております!これはどういうことでしょうか…」
警察「君!危ないよ!」
ロ「うるせぇ!お前らではあいつに勝てない!」
🇫🇷「よそ見してんじゃねぇよ!」
ズバッ
ロ「うぐっ…」
一瞬の隙がロシアを傷つけた。銀色の刃はロシアの右肩を切り裂いた
だがロシアはそのカウンターでフランスを蹴る
🇫🇷「さーて、どっちが先に力尽きるかな?」
「はいどいてくださいどいてくださーい」
騒ぎ込む群衆の中をどいてフランスの前に現れたのは
🇳🇱「フランス!お前はもう終わりだ!いい加減観念しろ!」
🇫🇷「ほぅ…密告者が。お前が1番憎いんだよぉぉぉ!」
ロシアから目を背け、オランダに斬りかかろうとしたその時
「この無礼者が!」
🇫🇷「へぇ…引きこもりなのに強いねぇ」
刀を取り出してオランダを守っていたのは江戸であった
🇳🇱「江戸…!」
江戸「騒ぎは聞いた。お主は私が守る」
🇫🇷「ちっ…邪魔が増えた」
さらに上空から大きなプロペラの音がするので見上げるとそこにはオーストリアの会社のヘリコプターが上空を飛行している
🇳🇱「これ以上抵抗する気があるならば、ヘリポートに着陸し上からも追っ手がくるぞ!」
下は警察。上はオーストリアの追っ手
完全に追い詰められたフランス
しかしーーー
タッタッタッタッ…
🇳🇱「…おい!?」
フランスは突然社内へと駆けていった
ロ「待て!」
それを追いかけようとするロシア
オランダは一旦彼を引き留め、万が一の時にと
トランシーバーを与えた
階段を上がり、逃げていった先にーー
バタンッ
社員たち「ひっ…!!」
ロ「…しくった!」
🇫🇷「良かったよ…まだいて」
彼の右手にはナイフ。そして床には灯油とガスバーナーが置かれている
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