などと僕が思っていると、
ドンッ
と、真横で爆発音がした。
自分「……」
横にいた男の首から上が吹き飛んでいた。
自分(やっぱりな。)
などと思いながら僕は告げる。
自分「そこにいるんだろ?分かってるから出てこいよ。」と
???「えへへへ。」
???「隠れても無駄かぁ。やっぱり貴方は凄いね。」
聞き覚えのある声が署内に響く。
自分「やっぱり、お前か。」
???「やっぱり。って事は元から分かってたの?」
疑問の声を出すそいつに僕は当たり前のように告げる。
自分「まぁ。組織単位で動いていて、ボスの命令で襲撃、爆発系の能力者なら、十中八九お前だと思ったよ。朱里。」
アカリ「けど、それだけだと他の人かも知れなくない?」
自分「そこは勘だな。」
アカリ「そうなんだぁ。」
3割程は勘だったが、当たっていたようだ。
自分「で、こいつは仲間だろ?」
首の無い男を見て言った。
アカリ「そうだったんだけど、ボスの情報を簡単に流す奴は必要ない。」
まぁ、当たり前だよな。
自分「でも、いいのか?ボスに言わずに独断で。」
アカリ「それは……」
言葉に詰まっているようだ。
衝動的に殺って後を考えていないのか。
アカリ「戦いで死んだって事にすればいいでしょ!」
自分「そうか……。」
重力操作は単純ではあるものの強力だ。簡単に負けた事に出来るのか?やっぱアホなのか?
などと思っていると、
アカリ「何よ、その哀れむような眼は。」
おっと、顔に出ていたか。
自分「別に?」
アカリ「まぁ、いいけどさ。」
アカリ「貴方はなんの用でここに来たの?」
アカリのその言葉を聞いて、僕は言った。
自分「別に。ただの暇つぶしだ。」
アカリ「そう。けど、タイミングを考えなよ。」
自分「いつ来ようが僕の勝手じゃないか?」
アカリ「そうだけど。」
自分「ならいいじゃないか。」
すると、アカリは何か言いたそうにしたが、すぐに口を噤んだ。
何を言っても無駄だと思ったようだ。
自分「で、僕は暇なんだが、何とかしてくれないか?」
アカリ「無理だねぇ。私は仕事中の身だから。」
などと言う。
自分「そうか、」
アカリ「じゃあ、私は行くから。」
アカリ「……。」
アカリ「なんで、ついてくるの?」
自分「暇だから?」
当たり前の事を聞かないでもらいたい。
アカリ「なら、帰って遊べば?」
自分「そういうさり気ない一言が、人を傷つけるんだぞ??」
アカリ「何?ぼっちなの?友達いないの?」
自分「殴るぞ??」
ぼっちなどと言わないでもらいたい。
これでも親友が1人いるんだから。
自分「ちなみになんだが、提案があってな?」
アカリ「ん?」
アカリは不思議そうにこちらに向き直る。
それを見て、僕は告げた。
僕をお前たちの組織に入れてくれないか?
と。
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