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『ドンっ』
ぼ-っとしながら歩いていたら 誰かとぶつかってしまったようだ
僕は、素直に謝ろうと 相手を見て口を開いた
「すみませ_」
僕は、眼を見開いた
「…此方こそ…御免なさい」
身体は、少し切られた痕があり
何ヶ所も打撲しており 、頭からは、「赤色」の鮮血な血が頬をつたって一滴ずつ垂れてきていた
簡単にいえば _大怪我している
僕は、彼女の眼を見た
“彼女”は、口角をあげ笑っているけれど
目元が笑っていない
僕は…平穏を保ち
「大丈夫ですか?」
と大怪我をしている彼女に尋ねた
「はい…大丈夫です」
痛そうに笑った彼女を、 よく見てみると 彼女は、胸元に星の紋章が縫われているセ-ラ-服を着ていた
おそらくだが 星丘中学校の生徒だろう
「……もし良かったら…ウチ来ます?」
この姿で 街をうろちょろするのは、流石に危ないと思いそう言った
すると 彼女は、青ざめながら首を『ブンブン』と横に振った
「……(困ったな) 」
正直に言うと 女性の事は、よく分からない
僕は、高校生で 彼女は、中学生
歳の差も明らかだ
女性は、『花が好きだ』とよく聴くけれどそれは、本当だろうか
もし其れが本当なら…僕の家の庭に丁度『ブルースター』通称_青薔薇が咲いている
僕自身は、花は 好んでいないが
母が花を好んでいて よく育てているのだ
花粉症の僕にとっては、いい迷惑だけれど
僕は、鞄から 携帯を取り出し『ぐ-る-と』という検索アプリで
_🔍 ブルースター 写真
と調べた
約3秒後 僕の目の前に飛んできたのは、
淡く怪しく青く光る
ブルースター
だった
僕は、目を丸くし 数回瞬きした
「……あの……ど、どうかしました……か 」
震えた声で僕に笑顔をつくる
偽ってるってバレバレなのに
「…いや ちょっと驚いただけです」
相手を安心させる為に造った笑みだったけど
彼女には、愛想笑いに見えたみたいだ
それからは、 お互い 話のネタが底を尽き
『黒色の』気まずい空気だけが漂った
「……ねぇキミ その制服からして多分 星丘中学校の生徒だよね……」
先に口を割ったのは、僕だった
あの空気は、結構精神的にクる
「え……ぁ……はい 星丘中学三年の 水埜 彩香です…」
「そうなんだね…僕は、宵夢高校の二年 無葵 暗和だよ 」
「無葵……暗和……綺麗な名前ですね」
「そうかな…」
其れは、何時も言われる
名前を発した時点で 〖何だか 深海魚みたいな名前だね〗って思われちゃう
海月になりたい僕でも
其れを言われると不思議な気持ちになって
愛想笑いをするしか術が無くなる
親を恨んじゃ駄目 だよね